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…何も見えない

俺、何してったけな

…あの時、アジトが爆発して

それで、逃げた後…

お嬢達は…?

無事かな…生きて逃げれてるかな…

こんな事になるなら

"あの時" 俺も一緒に死ねば良かったな…

丹香

おい、起きろよ!

桂香

早く、起きてよ!

泣きながらベッドに横たわる男に話しかける

うる…さいな

丹香

名取…

桂香

なんで…

誰だ…なんで、声が…

名取

ん…

ゆっくりと目を開ける

丹香

…、!

桂香

…名取!

名取

お…嬢?

丹香

そうだよ

桂香

ここにいるよ

名取

なんで…ここは?

途切れ途切れの言葉で話し、辺りを見渡す

壁に寄りかかっている男が目に入る

天人

おはようございます、名取さん生きてて良かったです

名取

あんたは…?俺はあの時死んだんじゃ…

天人

えぇ、確かに瀕死状態でした…が私とそこのお嬢さん2人によって一命を取り留めました

名取

どういう…ことだ?

天人

そうですね…あの時起きたことをあなたは聞く権利がありますね

天人

一から教えてあげましょう

天人

まずは自己紹介から

天人

私は《特異犯罪捜査一課》の琴浦天人(ことうら たかひと)と申します

天人

あなた達のアジトが爆発したと報告があり、捜査のため向かいました

警察官

警戒区域ブロックBにて建物の爆発があったと報告が入りました

天人

爆発が…?詳細を

警察官

はい

警察官

時刻18時42分頃に犯罪者集団のアジトと思われる建物が爆発しました

警察官

爆発原因は犯罪者集団同士の争いと見られますが原因は不明…今のところその建物以外は何も起こった様子はありません

天人

なるほど…実際に見に行った方が良さそうだね

天人

私が行こう

警察官

分かりました

ヴェーレ跡地

天人

ここかな…

起きて…死なないでよ

天人

ん?

まだ死なないで

天人

こっちから声が…

声が聞こえた先に向かう

天人

これは…!

丹香

名取…起き…て

桂香

死ん…じゃ…いや

天人

この騒動はあなた達ですか

丹香

あなたは?

桂香

だれ?

天人

(こんな、小さい子がなぜここに)

天人

(それと…)

倒れている男を見る

天人

まさか、ここで会えるとは

天人

離れて、息を確認します

丹香

名取は…起きる?

桂香

目を覚ます?

息を切らし痛みに耐えながら聞く

天人

起きます…起こしますよ、最高のチャンスなので

天人

こんなところで会えるとはおもいませんでしたよ

天人

梅花組の生き残りに

まるで、手に入れれなかった物が手に入ったように興奮し喜ぶ

天人

(心臓は微弱だが、動いている)

天人

頭に銃痕…そして、火傷跡…

慌ててスマホを取り出す

天人

あ、もしもし

天人

今、警戒区域ブロックBで起きた爆発について捜査している琴浦です

天人

建物付近に生存者がおり、その1人にあの梅花組の生き残りがいました

天人

頭を撃たれていますが、息は微かにあります…すぐに手配をお願いします

天人

逃したくないので…

天人

…ふぅ、

天人

これで、やっと1歩だ

名取

そんなことが

名取

はぁ…国の犬に助けられるとは…

天人

色々、調べたいことはあるのですが

天人

やはり、1番はあの事件について

名取

なるほど…だから、生かされたのか

天人

教えて頂きますよ、花宮陽菜誘拐事件と国家マフィア梅花組の消滅について

名取

俺が、話さないと言ったら?

天人

その選択肢はあなたにはありませんよ

天人

もう、国の犬の餌ですよ

名取

…はぁ

名取

お嬢達には離させてくれ

天人

…いいでしょう

天人

あの2人を

はい

言葉の後、2人を連れ部屋の外に出そうとする

丹香

いや、なんで

桂香

やっと、話せるのに

名取

すまんな、お嬢…ちょっとの間だけだ

丹香

そんな

桂香

ひどい

名取

お願いだ…

泣きながら無抵抗に連れられていく

天人

それでは、お願いします

名取

分かった

1呼吸をし、落ち着いた後

名取

国家マフィアと言われるほどの者が消滅…それは

名取

1つの選択肢を間違えなければ起こらなかった

名取

その花宮陽菜の誘拐をしたじゃなく…手を差し伸べてしまったからだ

陽菜

はぁ…はぁ

陽菜

なんで…こんな事に

どっちに逃げた

さっさと捕まえないと怒られちまうぞ

早く見つけるぞ

走り去っていく

陽菜

…もう、いない?

何してるの?

陽菜

わぁっ!

驚き後ろに倒れる

陽菜

いった…

大丈夫?

陽菜

あっ、えっと

居たぞ!

待て、誰かいる…ってあいつは、!

この辺騒がしいと思ったら、何してるの?

くそっ…どうする?

あいつ相手は無理だ…ここは、引いて居なくなった時に…

ねぇ?無視?

いや、なんでもない

人違いだったみたいだ

人違い?

うーん

陽菜の顔を見る

陽菜

っ!

君はここで何をしているの?

陽菜

えっと…その、追われていて…逃げてて

追われて?もしかしてだけど、あいつら?

陽菜

……はい

ふーん

笑いながら男たちを見る

…っ!

おい、逃げるそ

おう

名取

どこに行くんだ

いつの間にっ!

くそっ、こうなったら

銃を取り出し構える

名取

やめとけ

銃を構えている手を抑え腹を蹴る

グハッ

なんで、こんなとこに

ここは僕たちのテリトリーだよ

知らなかった?もしそうなら、教えておかないと

は…?

ね?

男の頭を蹴り上げ一瞬にして倒す

んー、こんなものか

ねぇ、君

陽菜

は、はい

君、この辺の子じゃないよね?

見た目的に…監視区域の子かな?

陽菜

えっと、はい

名取

迷い込んだんでしょうね

かな?

陽菜

ま、まあ

ここは危ない

僕たちの所へ来るといい

手を差し伸べる

陽菜

えっと…

名取

監視区域の子何ですよ?下手したら国の犬が嗅ぎ付けて…

大丈夫、すぐに返すから

名取

…知りませんよ

ほら、早く

陽菜

は、はい

手を取る

とあるマフィアの日常

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