お久しぶりです。 覚えていますか? 忘れてると思います。 僕は大和です。 あなたと会ったのは12年前の夏、君が海で溺れている時助けて以来住所が書いてある紙を渡して必ずお礼しますと言って12年お礼はどうなりましたか?笑 別にお礼はいらないですが笑 今回お手紙を書いたのは率直にあなたにもう一度会いたいからです。 急に気持ち悪いですよね汗 でも会ってくれたら意味がわかります。 8月10日12年前のあの海で待ってます。
麻弥
こんな手紙が届いたの!
友達
いやそれ普通に危ないって。
麻弥
やっぱりそうだよね~
友達
え!まさか行くつもりとかじゃなかった?!
麻弥
え?そのつもりだったけど。
友達
やめときなって!
友達
絶対危ないから!!
麻弥
え、でもお礼はしなきゃ!
友達
いやいやいらないって書いてあるんだからやめとけ。
友達
てか手紙に住所とか書いてなかったん?
麻弥
それが何も書いてないのよ。
麻弥
あ!でも手紙の中に1万入ってて。
PS これを使ってください。
麻弥
って書いてあった。
友達
え、ますます怪しいんですけど。
麻弥
はぁ~どうしよう。
8月10日
麻弥
よし!行こう!!
友達
まじか…
麻弥
ごめん!!不安だから着いてきて汗
友達
それはいいけど危なくなったら逃げるからね!
麻弥
え!私は?!
友達
知らん!置いてく!!
麻弥
そんな~…
友達
まぁ行ってみるか!
麻弥
お~~~!!
電車に揺られ書いてあった海に着いた
友達
てかここであってるん?
麻弥
うん!お母さんに聞いたら小さい頃は毎年この海に来てたからここしか考えられないって!
友達
はぁ…てかよくお母さんも許したね…
麻弥
うん!お母さんは「ん?気をつけてねぇ」って言ってた!!
友達
お前のお母さんらしいわ…
友達
で?どこにいるの?
麻弥
さぁ?そこまでは…
大和
麻弥さん…ですか?
友達
ぎゃ~~~!!!
麻弥
あ…ほんとに1人で逃げた…
大和
あ!すみません驚かせてしまって汗
麻弥
い…いえ、問題ないと思います笑
大和
ならいいのですが。
麻弥
あ!はじめましてって言うべきなんですかね?私が麻弥です!!
大和
あ!大和です!!お久しぶりです!
麻弥
なんか思ってた人と違う!
大和
え?どんな想像してたんですか?
麻弥
もっと太った中年のおじさんだと思った!
大和
ははは……どんなイメージですか……
麻弥
で?会えばわかるって?
大和
あ!その事ですね!
大和
あの、実は僕…
大和
あなたの弟です!!!
麻弥
は?
大和
え…いや!僕はあなたの弟なんです汗
麻弥
帰ってもいいですか?
大和
ちょっ…ちょっと待ってください!!
大和
ちゃんと聞いてください!!
大和
まず、あなたの年齢は18歳!
麻弥
はいそうですが。
大和
ですよね!
麻弥
帰りますね。
大和
ま…まだ続きが~~!!
麻弥
警察呼びますよ?
大和
誕生日は4月12日名前は真山麻弥、血液型はB型そしてあなたのお母さんの名前は耶麻お父さんは大輔ペットの名前はユユ小さい頃の夢はケーキ屋さん。そして…
大和
これがあなたと僕が家族だという証拠です。
それは私と大和が楽しく砂山を作っている写真だった。
大和
これは父から貰ったものです。
麻弥
そんな…ほんとに?
大和
ほんとです。
麻弥
でも私の弟は…
大和
はい、12年前死んでいます。
麻弥
じゃあなんで…
大和
本当の事を話しましょう。
大和
12年前僕のと言うか僕達のお父さんとお母さんは離婚して別の生活になると父さんに言われました。
大和
その時に母が麻弥はきっと悲しむわと言ったので僕は僕自身で死にました。
大和
と言っても実際には死んでません!
大和
仮想死です!!
大和
死んでませんが、お葬式をして墓を作って完全にいない存在になりました。
麻弥
そんな…なんでそこまでして!
大和
あなたの為です。
大和
病気がちで生まれつき心臓が悪かったあなたを思って僕が父さんと母さんにお願いしたんです。
大和
まぁ今となってはそんな事で死なない事はわかってますが笑
大和
でも去年父がそろそろ会ってみるか?と言ったんで、今日この場にいるわけです。
麻弥
じゃあほんとに大和なの?
大和
うん、そうだよ。
麻弥
死んでなかった。
大和
死んでないよ。
麻弥
良かった~~~……
大和
そんなに泣かないでよ汗
麻弥
だって…だって大和が生きてた~~~!!!
大和
今日まで嘘ついててごめんね涙
2人は泣き崩れた
大和
会えて嬉しいよ!
麻弥
私も~!
大和
あ、そうだ!お父さんが待ってるんだ!行こう!
大和
お姉ちゃん!!
END