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影の主張

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影の主張

1 - 影の主張

♥

110

2019年11月16日

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このお話は 友達の一言が原因だった

襖日原 葵

「 ねえ あのさあ 」

襖日原 葵

「 影ってスタイル良くない? 」

花季鍬 千尋

… ?

いきなりのことだった

私は自分の影を見た

花季鍬 千尋

確かに!! スタイル良い!

襖日原 葵

でしょ でしょ!?

襖日原 葵

はあ〜っ あたし影になりた〜い

花季鍬 千尋

わかる〜 影になりたい〜

冗談混じりでの会話

帰り道友達と別れて1人になった

花季鍬 千尋

早く家に帰ろ 宿題も終わってないし

「 ねえ… ねえ」

花季鍬 千尋

!? なっ なな何!?

花季鍬 千尋

(声したよ! なに!? なんなの!?)

花季鍬 千尋

(まじで無理!なんだっけ?幽霊?)

花季鍬 千尋

(こう言う時はお経を読むんだっけ?!)

花季鍬 千尋

ひぃっ… 南無阿弥陀仏!

「 ちょっとまって私は幽霊じゃないわ!」

花季鍬 千尋

え? じゃあなんなのよ 妖怪?

「妖怪でもないわ 下を見て」

「私は 影 よ」

花季鍬 千尋

え? なんで影が喋れるのよ

「 さあ? 私にも分からないわ」

「そんなことより 貴方影になりたいの?」

花季鍬 千尋

んえ? まあちょっとだけ?

花季鍬 千尋

だって影って細いじゃない!

花季鍬 千尋

スタイル抜群は女の子の憧れよ?

「 確かにその通りだわ 貴方よりかはまあ…ね」

花季鍬 千尋

それは 酷くないかしら😟

「ごめんなさい けど貴方だって 私からしたら羨ましいわ!」

花季鍬 千尋

え?どこが?スタイルだっていい訳じゃないわ

「スタイルだけが問題じゃないのよ!」

「例えば貴方の付けてるリボン!」

「 私は影だから真っ黒だからリボンを付けてるのかさえわからないのよ!」

「この気持ちわかる!?」

花季鍬 千尋

なんかすみませんッ!

「顔のパーツも分からないし」

「なんでかしら?影に顔があっちゃいけないの?」

花季鍬 千尋

いけない訳ではないけど地面に顔があったら怖いじゃない

「…一理あるわね」

「スタイル抜群とかいってるけど」

「お日様の向き? が変わったら太くなるのよ?」

花季鍬 千尋

それは私達女の子にとって最悪な事だわ!

「それに影だから当然踏まれたりするわ」

「踏まれるのが趣味ならまだしも…」

花季鍬 千尋

ちょっと? 貴方仮にも私(の影)でしょ?

花季鍬 千尋

女の子らしく振舞って!

「あら ごめんなさい?」

「でも貴方達はこれでも影になりたいの?」

花季鍬 千尋

… なりたくないです

「でしょう? それを分かって欲しかったの!」

花季鍬 千尋

お話は終わり? 貴方はもう喋れなくなる?

「 ええ けど私は貴方(の影)よ」

「貴方がなくなるまでずっと生きてるわ」

花季鍬 千尋

影は生きてるのかしら?

「細かいことはいいの! あとお願いがあるの」

花季鍬 千尋

なあに?

「 むやみに影を踏みつけないで」

花季鍬 千尋

… 分かったわよ さよなら 私

「 ええ さよなら 私」

この作品はいかがでしたか?

110

コメント

6

ユーザー

影って細いというより背が高い 羨ましいですよね〜

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