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下田 遥斗

あのさ、

下田 遥斗

朱里は、好きな人いんの?

中田 朱里

.......

中田 朱里

(えっ!?)

中田 朱里

(私の、好きな人っ)

中田 朱里

(ど、どうしてそんなこと遥斗くんが)

下田 遥斗

ごめん、急で

下田 遥斗

前にも聞いたけど、ちゃんと返事聞いてなかったなって

下田 遥斗

これは、友達に言われたからじゃなくて

下田 遥斗

俺自身が、気になる事だから

中田 朱里

っっ!!

中田 朱里

(そんなこと、言わないでよ)

中田 朱里

(自分の心臓が、おかしいくらいに早く波打ってるよ)

中田 朱里

(でも、何か言わなきゃ、遥斗くん困ってるし…)

中田 朱里

(でも、遥斗くんだよって言えるわけが無い!)

下田 遥斗

やっぱ、急だったな

下田 遥斗

答えなくていい

中田 朱里

えっ…

中田 朱里

(遥斗くん、すごい機嫌が悪い?)

中田 朱里

(私が早く答えないからだっ!)

中田 朱里

あ、あのね遥斗くん!

下田 遥斗

前も好きな人いるか聞いたじゃん?

下田 遥斗

その時朱里、いるって言ってたから

下田 遥斗

その相手、教えて欲しいなって

中田 朱里

遥斗くん

中田 朱里

言うね?

下田 遥斗

言えるのかよ?

中田 朱里

言える!

中田 朱里

言わなきゃ、後悔しそうだから

下田 遥斗

後悔…?

中田 朱里

うん

中田 朱里

長くなるかもだけど、聞いて欲しい

中田 朱里

私は遥斗くんが好き!

中田 朱里

マネージャーになった時からずっと、気になってた

中田 朱里

この前バスケの試合みた時とか、真剣にプレイしてる遥斗くんを見て、

中田 朱里

なんというか、一目惚れしました

下田 遥斗

.......!

中田 朱里

さりげなく優しくしてくれたの、とても嬉しかった

中田 朱里

あの時私を見てにこって笑いかけてくれたのも

中田 朱里

すごいドキドキした

中田 朱里

それは、遥斗くんだからこそなんだよ!

中田 朱里

ほかの男の子にそんなことされても、こんな好意は生まれなかったと思う

中田 朱里

私は、遥斗くんだから、好きになったんだよ

中田 朱里

この気持ちは、届かなくてもいい

中田 朱里

ただ伝えたかっただけだから

中田 朱里

ごめんね

中田 朱里

こんなこと言ったら遥斗くんが困ることは分かってる

中田 朱里

けど.......!

下田 遥斗

困らないよ

中田 朱里

えっ?

下田 遥斗

困るわけないじゃん

下田 遥斗

俺から聞いたのに

下田 遥斗

俺だって、朱里の良さは、人1倍話せる自信ある

下田 遥斗

自信しかないくらい、朱里のこと、知ってきた

下田 遥斗

けど、ごめん

下田 遥斗

朱里の気持ちに答えることは、できない

中田 朱里

.......

中田 朱里

そう、だよね

中田 朱里

アハハ、なんかごめんね?

中田 朱里

でも、言えてスッキリしたかも

中田 朱里

聞いてくれてありがとう!

下田 遥斗

あぁ、ごめん

中田 朱里

遥斗くんが謝ることなんてないよ

中田 朱里

エヘッ

中田 朱里

じゃあ、私行くところあるから

中田 朱里

ごめんね

中田 朱里

じゃあまた、部活で!

下田 遥斗

.......

下田 遥斗

(バカだ、俺)

下田 遥斗

(気持ちが、嘘をついてる)

中田 朱里

(はぁ)

中田 朱里

(フラれちゃった)

中田 朱里

(けど後悔はしてない)

中田 朱里

(自分の気持ち、正直に話したんだもん)

中田 朱里

(これで、遥斗くんのことは諦めなきゃ)

中田 朱里

(いつまでも引きずってたらかっこ悪いしね)

倉田 太一

朱里ちゃん

中田 朱里

えっ?

中田 朱里

太一くん!

倉田 太一

なんだ、泣いてるのかと思った

中田 朱里

な、なんで?

中田 朱里

私泣いてないよ?

倉田 太一

どうしたの、1人で座り込んで

中田 朱里

太一くん、私ね

中田 朱里

ちゃんと気持ち伝えたんだよ!

中田 朱里

さっき遥斗くんが私の教室に来て

中田 朱里

隠すのも嫌だったし、告白したよ!

倉田 太一

どうだったの?

中田 朱里

アハハ

中田 朱里

フラれちゃった

中田 朱里

フラれちゃったというか、気持ちに応えられないって

中田 朱里

でもね、後悔はしてないよ?

中田 朱里

逆に言わなかった方が後悔してたかもしれない

中田 朱里

ごめんね、こんな話

中田 朱里

太一くんは何しに…

倉田 太一

じゃあさ

中田 朱里

え?

倉田 太一

遥斗のことは、もう忘れろよ

中田 朱里

うん

中田 朱里

私もそう思う

中田 朱里

気まずくなっちゃうの、嫌だし

倉田 太一

じゃなくて

倉田 太一

俺じゃ、ダメなの?

中田 朱里

太一くん?

倉田 太一

.......

倉田 太一

ごめん、何でもない

倉田 太一

忘れて

倉田 太一

じゃあ

中田 朱里

た、太一くん!

中田 朱里

(太一くんの言ったことイマイチ意味がわからなかった)

中田 朱里

(俺じゃダメって)

中田 朱里

(なんの事だろ)

中田 朱里

(やっぱり太一くん、様子がおかしいよ)

倉田 太一

なー遥斗

下田 遥斗

太一?なに

倉田 太一

なんで朱里ちゃんのことフッたの?

下田 遥斗

.......

下田 遥斗

お前情報早すぎ

倉田 太一

さっき朱里ちゃんと会って聞いた

倉田 太一

なぁ、何でフッタんだよ

倉田 太一

お前朱里ちゃんのこと、好きだったんじゃ

下田 遥斗

好きだったよ!

下田 遥斗

好きだったんだよ

倉田 太一

なんで過去形なんだよ

倉田 太一

今のお前の気持ちを知りてぇんだよ俺は

倉田 太一

朱里ちゃん、すげぇ顔してたから

下田 遥斗

!?

下田 遥斗

どんな、顔だよ

倉田 太一

あぁー、フラれちゃったんだーって

倉田 太一

笑ってたけど、元気なかったもん

下田 遥斗

朱里が?

倉田 太一

他に誰がいんの?

下田 遥斗

っ、俺、答え間違ったのかもしれない

下田 遥斗

あの時は冷静に考えられなかったけど

下田 遥斗

今は!

倉田 太一

好きなんだろ?

倉田 太一

はぁ、俺の負けだよ

下田 遥斗

負け?

倉田 太一

俺の方が朱里ちゃんのこと、好きな自信あったんだけどなぁ

下田 遥斗

ぅっ…

倉田 太一

なぁんつって

倉田 太一

今からでも遅くない

倉田 太一

玄関前にいると思うから

倉田 太一

行ってこいよ

下田 遥斗

分かった

倉田 太一

笑って帰ってこいよ

倉田 太一

そうじゃなきゃ

倉田 太一

また俺が本気になるぞ?

下田 遥斗

それは困る笑

倉田 太一

じゃあ、頑張れよ

下田 遥斗

任せろって

中田 朱里

(はああ)

中田 朱里

(結局私、どうしたいんだろう)

中田 朱里

(なんか、自分が自分じゃないみたいだな)

中田 朱里

(遥斗くんにフラれて、よかったのかも知らない)

中田 朱里

(太一くんの言ったことは理解不能なんだけどね)

中田 朱里

(やっぱそっちも気になるなぁ)

下田 遥斗

朱里っ!

中田 朱里

(え、この声…)

中田 朱里

遥斗くん!?

中田 朱里

どうしたの?

中田 朱里

(フラれたって言っても、気まずいのは変わりないよ)

中田 朱里

(むしろフラれた方が気まずいのでは!?)

下田 遥斗

ごめん、俺から朱里に伝えたいことがある

中田 朱里

うん?

中田 朱里

(何だろう)

中田 朱里

(良くない話ってわかってても、なんか嫌だな)

下田 遥斗

まずは、ごめん!!

中田 朱里

えぇっ!?

中田 朱里

き、急に頭さげられてもっ!

下田 遥斗

さっき、朱里をフるつもりは、全然なかった

中田 朱里

どういうこと?

下田 遥斗

さっき、朱里に好きって言われた時、本当はすげぇ嬉しかった

下田 遥斗

けど、なんか女の方から告白されて付き合う男って

下田 遥斗

なんか、カッコ悪い気がして、OK出来なかった

下田 遥斗

だから、断っちゃったんだ

下田 遥斗

朱里の事が嫌いとか理由でフッたんじゃない

下田 遥斗

俺が、ダサかったから

中田 朱里

っ、そんなの気にしてたんだね

中田 朱里

ダサくなんてないのに

中田 朱里

(良かった、って言うのかな?)

下田 遥斗

だから、俺からちゃんと言いたい

下田 遥斗

朱里

中田 朱里

(遥斗くん、私に真っ直ぐに目を向けてる)

中田 朱里

(なんか、またドキドキがぶり返すじゃん…)

下田 遥斗

朱里の事が好き

下田 遥斗

俺と、付き合ってください

中田 朱里

(っっ!)

中田 朱里

(どうしてっ)

中田 朱里

(なんで、涙なんか出てくんのよ!)

中田 朱里

(すっごい嬉しいはずなのに、涙が…)

下田 遥斗

っ.......

中田 朱里

(遥斗くんも、困ってるじゃん)

中田 朱里

あ、あのね

中田 朱里

凄く嬉しい

中田 朱里

そんなふうに思っててくれたなんて

中田 朱里

思いを伝えてくれてありがとう

中田 朱里

(私も、自分の気持ち伝えるんだ!)

中田 朱里

私はね、変わらず遥斗くんの事が大好きだよ!

下田 遥斗

朱里…

中田 朱里

(えっ…)

中田 朱里

(私、遥斗くんに、抱き締められてるの?)

下田 遥斗

泣かせてごめん!

下田 遥斗

でも今度からは、絶対泣かせたりしねぇ

下田 遥斗

俺が大切にするから

下田 遥斗

俺の彼女になってください

中田 朱里

(すごい幸せな遥斗くんの腕の中)

中田 朱里

(あぁ、この人を好きでいてよかった)

中田 朱里

(この人に恋してよかった)

中田 朱里

(この人と出会えてよかった!)

中田 朱里

もしかしたら、また迷惑とかかけちゃうかも知れないけど

中田 朱里

お願いします!

倉田 太一

おぅ!

中田 朱里 高校1年生

いつも君の隣で

笑っていたいです!

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