いるなつ 妖怪パロ

俺は物心ついた時から

妖怪に育てられている

とって食おうとかした訳じゃなくて

捨てられてたのを拾ってくれたらしい

煽ってくるし腹立つこともあるけど

優しいし我が子のように育ててくれてると思う

本当の母親や父親を知らないから

正しいかは分からないけど

俺はこの生活に満足している

ほらな？

腹立つこともあるけど

優しいやつなんだ

俺はこの歌が嫌いだ

こいつが全てを思い出してしまいそうだから

この歌さえ忘れてくれれば

あの出来事を知っているのは俺だけになるのに

あーイライラする

いるまが好きだ

親として子を愛するのは当たり前だが

それだけに収まらない

恋愛的な目で見て

性的な目で見て

いるまが好きで愛してる

だからこそ俺は

あいつをーした。

あいつのことも愛してた

心の底から愛してた

彼女として

妻として

あいつがーーなければ……

ーさなかったのに。

この神社の社主だから

周回に参加しないといけないらしい

この神社は安倍晴明がうんとからしい（？）

よくわからん

会ったことがあんのはせいぜい

かっぱ ぬりかべ 一つ目小僧 がしゃどくろ のっぺらぼう

あたり

幼稚園児でも知ってそうなとこくらいだ

なつは他のやつに会うのは危険だという

俺みたいに人間が嫌いじゃないやつだけじゃないんだって

特に 化け猫 祇園鮫 ぬらりひょん 西行妖 には会ったら直ぐに逃げろって言われてる

この種族の長的なやつが人間のこと相当嫌ってるらしい

西行妖って人型なんだって1番に思ったけど((

なんでなんだろうか

ﾁｬﾎﾟﾝｯ

急に頭がｯ

ズキッ

ズキッ

ドクンッ

🌫🌫🌫🌫🌫🌫

全部、思い出した

運動は得意じゃない

好きでもない

最悪だほんとに

けど、そんなこと今じゃない

急に桜が咲いた

西行妖の仕業に違いない

急いで家に戻ったらいるまはいなかった

だから絶対

遅かった

鬼が大量に襲ってくる

天然でよく笑うやつだった

女は嫌いだし人間も好きじゃなかった

けどいるまの母である琉菜だけは

心の底から愛していた

腹にいるまを身篭ってすぐ旦那が他界した

いや

俺が事故に見せ掛けて殺した

毎日いるまが無事に産まれてくるよう 祈願琉菜におれは一目惚れした

自分のものにするために

俺はまずいるまの父を、殺した

案の定琉菜はこの神社に泣きつき

偶然を装い俺は彼女に近ずいた

そこからは順調

琉菜に近付く男を全て排除し続けた

そのまま俺たちは夫婦となり

いるまを無事出産した

いつまでもそばに置いておくはずだった

それなのにー。

二人の子を欲した両方の意思で子供を作った

だが、何度やっても結果は酒呑童子

人間の子は産めなかった

我が子が人間じゃないと琉菜が気付いたのは3人目の頃だった

3人目はくっきりと角が生え瞳の色も人間とはかけ離れて産まれてきた

そうして俺は実の子3人を手にかけた

その時琉菜は一歳にも満たないいるまを抱え走り出した

そうして俺は琉菜を手にかけた

それから俺は琉菜とまた出会うため

いるまの身体を医者に弄らせた

夜の営みで子を作れるように

いるまに琉菜に似た子を産ませればいいから

3人の実子の遺体はぐちゃぐちゃにして鬼に食わせた

ただ、琉菜の遺体は妖力でずーっとこのままで保管してある