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桜が満開に咲いていた。 自分は、そんな桜を眺めながら 1人、寂しく生きていた

zm

……、

とても綺麗な春だ。 春は、人々の心を浄化してくれる

zm

…きれーやなぁ。

____

……うわッ…すんませんッ!!!

桜を眺めていると、男の人と 衝突してしまう

zm

…うわッ、……、

自分の体は力無く、重力に従順に 倒れ込んでしまった。

____

ほんますんませんッ!…大丈夫ですか?

zm

……大丈夫っすよ、…

心配げに眺める桃色の瞳。

____

それなら良かったです!ここの病院で入院されている方ですよね?

zm

…はい。

____

何号室の人なんですか!俺、207です!

zm

…俺は、201です。

____

あ、やったら同じ2階ですね!また会ったらよろしくお願いします!!

zm

…えぇ、

すごい優しく明るい人だなぁ…なんて 思いながら、走り去っていく桃色の人を見る。

ut

ゾムさん、もう桜堪能出来た?

zm

…おん、ありがとう大先生

zm

無理言ってここまでこさせてもうて…、ごめん。

ut

…んーん、ええんよ。

ut

ほら、そろそろ体力的に限界がきついから車椅子乗りな?

zm

…おん。

ゆっくりと車椅子へと乗る。

風がふき、桜の花びらは空へと舞った

zm

…次桜が見える時には、もう俺は居らへんのか。

ut

…悲しいけどそうなっちゃうね。

zm

…なぁ、先生

ut

ん?

zm

……俺の初めての友達になってくれてありがとぉな。

ut

…当たり前の事やで。

優しく微笑みながら話しかけて くれる大先生を見てゆっくりと 俺も笑った。

自分は、数日前大先生に 呼ばれ、話されたことがあった

「ゾムさん落ち着いて聞いてね。」

「…おん」

「…ゾムさんの寿命は後、 1年しかないんや。」

とても驚いたし、怖かったでも、 別にもうよかった。

だって、俺は生まれてからずっと 病院生活だった。

自分には喘息と、足が弱くなる病気 そして今の珍しい難病

…生きる…なんて選択肢はなかった 親にこれ以上迷惑かけたくないから。

俺の病は、治らない

俺はこの桜がまた満開になる頃には ここにはいられないだろう。 俺は、冬を越せないんだ。

…生きる意味すら、無い俺を 大事にしてくれたのは大先生だけだった。大先生はお医者さんで俺の面倒を付きっきりで見てくれるんや

ホンマにええ先生や。 俺には勿体ないくらいに

俺の病室は201…緊急時に医者が 直ぐかけつけられるように 病室が看護師さんの近くの部屋になってる。さっきの人は同じ階だったけれど207だったから直ぐに退院するんやないかな…。

…いつもそう、いつも…俺は この病院で

一人ぼっち。

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