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月曜
教室
星羅
ねえ莉愛ちゃん、聞いてくれる？
莉愛
なに？
星羅
私ね
星羅
百鬼夜行と
百鬼夜行
付き合うことになった。
星羅
っ！
星羅の後ろから
ひょっこりと百鬼夜行が顔を出した。
莉愛
え！？
莉愛
え、ちょま。
莉愛
そもそも、星羅って、百鬼夜行のこと好きだったの？
百鬼夜行
そこからかよ（笑）
星羅
うん、言わなくて、ごめんね。
莉愛
ううん、全然！
莉愛
人に言えないことくらいあるもんね！
莉愛
(私も言ってないし。)
莉愛
(カップルか。)
莉愛
(いいなぁ。)
莉愛
(私も黒亜と···。)
莉愛
(土曜、告ろうかな。)
莉愛
莉愛
(無理だ。)
莉愛
(想像するだけで恥ずかしい···。)
土曜10時
図書館前
莉愛
(告白···。)
莉愛
(やっぱ無理！)
莉愛
にしても、黒亜遅いな。
ピコン
と、通知が来た。
莉愛
黒亜からのLINE？
莉愛＆黒亜のLINEトーク
黒亜
悪い。
黒亜
熱出した。
黒亜
行けない。
莉愛
わかった。
莉愛
大丈夫なの？
莉愛
(どうしよう。)
莉愛
(家に行ったほうがいいの？)
莉愛
あのさ
莉愛
今から、家に行ってもいい？
黒亜
移したら悪い。
莉愛
大丈夫！
莉愛
バカは平気( ･´ｰ･｀)どや
黒亜
んじゃあ来て。
黒亜
しんどい。
莉愛
早く行かなきゃ！
黒亜の家
莉愛がインターホンを押すと
女性が出てきた。
綺麗な黒髪で
整った顔をしている。
莉愛
(美人だ。)
莉愛
(黒亜、お母さん似なんだ。)
黒亜の母親は
黒亜の部屋まで
莉愛を案内した。
莉愛
黒亜···！
ベッドに横たわり
とても苦しそうだ。
黒亜
あんま近づくなよ···。
莉愛
食欲、ある？
黒亜
悪い。
莉愛は
手に持っている
レジ袋に視線をずらした。
黒亜のために
買ってきたものだ。
莉愛
ゼリーとか
莉愛
いらない？
黒亜
無理。
莉愛
わかった。
莉愛
じゃあ、お母さんに渡しておくね。
黒亜
頼む。
部屋を出て
母親にレジ袋を渡し
部屋に戻る。
莉愛
なにかしてほしいことある？
黒亜
離れてろ。
黒亜
移る。
莉愛
気にしなくていいから。
莉愛
(苦しいときでも)
莉愛
(私に気を遣って···。)
莉愛
気を遣わなくていいからね。
黒亜
移したら悪い。
莉愛
大丈夫だって。
莉愛
黒亜は大丈夫じゃないでしょ？
黒亜
黒亜
水がほしい。
莉愛
わかった。
母親に頼み
コップに水を汲んだ。
莉愛
体起こせる？
黒亜
ごめん。
黒亜
支えてほしい。
莉愛は
黒亜の背中に手を添え
体を押した。
莉愛
(なんか、ゴツゴツしてる、って言うのかな。)
莉愛
(男の子って感じ···。)
持っていたコップを
黒亜に渡す。
ゆっくりと飲み干した。
体を少しずつ下げる。
黒亜
ありがとう。
莉愛
こんなことでよければ。
莉愛
(いくら相手が病人とは言え)
莉愛
(男女二人で同じ部屋は恥ずかしい！)
莉愛
(図書館とは違うな。)
黒亜
帰って。
莉愛
え？
黒亜
これ以上居ると
黒亜
マジで移る。
莉愛
大丈夫だって。
黒亜
莉愛に移したくないから。
黒亜
結構きつい。
莉愛
きついなら尚更···。
黒亜
好きなやつに移したく無いんだって。
莉愛の言葉を
黒亜が遮る。
黒亜
本当帰って。
莉愛
好きなやつって
莉愛
私？
黒亜
以外なんだよ。
黒亜
返事は明後日聞くから。
黒亜
本当帰って。
莉愛
莉愛
わかった。
莉愛
お大事に！
恥ずかしさと気まずさで
莉愛は逃げるように家を出た。
莉愛
好きなやつ···。
莉愛
告白、だよね。
莉愛
返事は明後日か···。
莉愛
それまで
莉愛
待てるかな···。
続きます。
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