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ちゃんと愛して

第3話 - ちゃんと愛して。

2021年03月26日

#双子

#病み

めいこたん

碧

…？

碧

(病院…？)

碧

え…？

起きてすぐ目に飛び込んだのは、周りの人達の喜んだ顔

母

桃ちゃんっ…本当に、良かったわ……！

桃

ごめんなさい…。碧のこと止めれなくて、

母

そんなのいいのよ！…あぁ良かった。

碧

(私のことはどうでもいいん─…)

医者

碧さん！気が付きましたか!?

碧

ふぁ！？あ、は、はい…。

医者

自殺…しようとしたんですか。

碧

((ドキッ…

碧

…はぃ……。

医者

そんなことしちゃダメだよ！

医者

…なんて私も言える立場じゃないんですよね。

碧

え？

医者

私も事情は言わないけれど碧さん位の時に自殺をしようとしてしまったんです。

医者

なんなら今ですら碧さんを生かして、かわりに私が死ぬから！なんて思っててなんだかんだ死にたい。

碧

……？

「だから？」と思ってしまった。

医者

でも、毎回、それじゃダメだって思う事がすぐ頭をよぎるの。

碧

それって、なんですか！

医者

今死んだら大切な人に迷惑をかける、ってこと。

医者

悲しくて悲しくてたまらない気持ちにさせてしまうかな。その人がお仕事に集中できなかったら、とか。

碧

そんな事想ってくれる人なんて私には…

桃

あ、碧っ！

桃

よかった……何やってんの馬鹿〜…！

碧

え…そ、れより、桃、桃は大丈夫なの？

医者

想ってくれる人、居るじゃないの…。

医者

先生､お母様にお話してくるので待っていてくださいね〜。

桃

大丈夫！…碧ごめんね。止めれなくて。

碧

っ…(我慢しなくても)

碧

(いいかな…)あのね、

碧

私、お母さんに虐められてるの。

桃

…え？どういう事？

碧

LINEで、帰ってくるなとか、殺すとか送られてきて

碧

いつも桃と比べられて

碧

桃が居ない時は殴られたり、蹴られたり、

碧

ご飯もいつも私が食欲がないんじゃなくて、母さんに減らされてるの。

桃

ちょっと、何それ初めて聞いた…。

碧

ごめん、桃にとっては大切なお母さんなのに。

桃

そんな事どうでもいい！もっと早く言ってよ…。

桃

母さんと碧は友達じゃないからいじめなんてものじゃない、虐待だよ。

碧

…(ドキ

碧

(あえて「虐待」って言葉は出さなかったんだけどな。)

桃

ごめんね碧。もっと私がはやく気付けたら、こんな事には─…。

碧

なんで桃が謝るの？桃は悪くないじゃん。

桃

…母さんが戻ってきたら、この話私からしてもいいかな。

碧

そ、それはダメ！

桃

なんで？

碧

あの…桃まで「虐待」うけるかもしれない、から。

碧

桃は大丈夫だとか言いそうだけど、そうなったら私が耐えられない。この事言ったこと後悔しちゃう。

碧

私のために言わないで…？

桃

分かった。

桃

じゃあ、落ち着いたらここの番号に電話かけてみたら？

碧

何この番号、

桃

虐待の相談が出来るとこ。あ、あと、律くんには言ってある？

碧

分かった！ありがと、律くんには言ってないかな。自信ないし、

桃

なんの自信？

碧

自分のことで手一杯だから、ちゃんと彼女できてる自信ないからさ〜…‪w

母

桃！1ヶ月入院だって。その後もリハビリとかあるけど、2ヶ月後には学校に行けるみたいよ。

桃

ふーん。

母

？？

3日後。

碧

(あれから桃は母さんに対して冷たくなり、)

碧

(母さんも気にしているようだけど)

碧

(とにかく、今は桃もいるから、母さんに暴力をふるわれることも無く、平和に過ごしています。)

津

碧、桃さん、見舞い。

碧

律くん！

桃

あ、じゃあ私もこのあと彼氏くるからカーテン閉めるね。

碧

あ、うん！

津

…ん。

そういって律くんは大きな花束を私に渡した。

碧

え！？すごい、綺麗！

津

っ〜！良かったぁ…

碧

え？何が？

津

なんか俺ら結構ゆるい付き合いだったからさ、俺がこんな花束あげても

津

喜んでもらえないかなって、キモがられると思って、さ。

碧

(律くんもゆるいって思ってたんだ…。)

碧

ううん、嬉しいよ！ありがとう！

津

で、でさ、正直言って、俺今までの彼女にもそんなに熱くなれないタイプだったから、碧もそうかなって思ったんだけど

津

碧がこうなってすごい心配で全然寝れなくて

碧

…？

津

そ、それで、

津

碧はなんか特別なのかなって思った…から、

津

ゆ、ゆるいの、辞めない…？

碧

…ちゃんと、付き合う？

津

ありがとう。

碧

へへへっ…。

津

どうした？

碧

私、愛されてないのかなって思ってたから、嬉しくて。

碧

私ももっと好きになった！

津

も、も〜なんでこんな大事な時が病院なんだよ…。

碧

あはは、このタイミング選んだのは律くんでしょ〜？

津

考えてなかった、ちょっとでも早く行かないとって焦ってたから。

碧

律くんって、割とスキがあるんだね？

津

はぁ〜？どういう事だよ〜。

碧

なんか、完璧主義者でカッコつけだと思ってて〜‪w

津

そ、そんなんじゃねぇし！

碧

ふふ‪w可愛い〜？

津

…お前がな。

碧

ふわ！//

付き合っているから、ハグなんて慣れてたけど

ちゃんと愛し合ってするハグって特別感がすごいな…

津

ん〜なんかもう性格変わりそ。

碧

えぇ？

津

なんか、もうかっこよく出来ない〜。

津

すごい、碧ちゃんに甘えたい感じ…。

碧

ぁあ、あ、碧ちゃん！？

碧

律〜く〜ん？

津

ん、何？

碧

大好き…。

津

…(コソコソ……

碧

っ！？///

津

じゃーね。また来るから！

碧

ぁ、ありが、と！

〘俺も大好きだよ。〙

私、ちゃんと愛してもらったよ。

この幸せのために今まで我慢してたのかな？

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めいこたん

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