思い出したくても思い出せない大切なもの

あの後僕はおんりーとリビングに来た

ソファに寝転がってクッションを 抱きしめる

このクッションぼんさんが好きだったんだよね

このクッションにぼんさんの匂いが まだ残ってる

早く目を覚ましてよｯ...

トントン

僕が泣いている時キッチンの方から おんりーの包丁さばきの音がする

僕の為に作ってくれてるんだから改めて感謝を伝えないとなぁ...

トントン

野菜を切ってカレー作る予定だ

そういえば2人に連絡するの忘れてた

俺とぼんさんとドズルさんの仕事とかやっちゃってもらってるし

沈黙が続く電話

空気が重たい

そりゃあそうだよ

今大切なメンバーが ボロボロなんだから

ドズルさんの以外の意見が一致した

でもドズルさんには聞きたくない

これ以上ドズルさんの辛そうな姿を 見たくないから

ドズルさんには言わないでおこう

5人で元気な姿で走り出したいから

そんな話をして電話を終わらせた