光は捨てずに

智名side

すごく怒っているのか

蓮くんは僕の腕を強く引っ張った

話しかけても、何も返ってこない

やっぱり、無許可でイメチェンしたのがダメだったのかもしれない…

僕らは使われてない空き教室に入った

蓮くんが離した後も、まだ掴まれていた感覚と赤い痕跡が残っていた

いつも通りの落ち着いた優しい声だ。

僕が、

大好きだった声だ。

問い詰めてくる蓮くんは少し怖く思えた

蓮くんは…

蓮くんはいつの間にか彼女さんをつくって

他のみんなとも、仲良くて

その上でさらに、

蓮くんは

この人は

一体…

何を言っているんだ

この人は本当に、

僕の知っている蓮くんなの？

言ったよ

あの時僕はこの世で1番幸せだった

あぁ、この人は

蓮side

俺はずっと当たり前だと思っていた

あいつはずっと俺のものだし

ずっとおれのそばに…隣にいてくれるって

思っていた。

あいつも変わってくれたんだ。

俺も

変わらないといけない

あぁ、こいつは全て分かっていたんだな。

おれは最低だな。

こいつの優しさに甘えていたんだな、俺は。

気づかせてくれて

俺のこともあいつの事も、変えてくれて

パカ

月の光に負けないくらいに

智名は

蓮くんは

輝いている

蓮、少し機嫌悪いな…

かわいい！！！！♡♡

次の日、無事に智名さんの腰は死にましたとさ

めでたしめでたし