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藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
流れていく外の景色を、電車の窓から眺めた
知らない町の家や畑が、次々と後ろへ 流れていく
踏切の前で待つ子どもたち、 知らない名前のお店
世界はこんなに広いんだ、と思った
私、よく考えれば大人に隠れて こんな大きなことするなんて初めてだな
藤野 翠
広瀬 優杏
なにか思いついたように、優杏は前髪を 掻き分けた
藤野 翠
前髪の奥に、綺麗に染髪されて数十本ほどの 赤いメッシュが見えた
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
その頃、翠と優杏が通う、 とある私立の女子中学校
先生
軽い調子で翠のクラスメイトに聞いた
教室のあちこちで昼休みのざわめきが 続いている
クラスメイト
先生
クラスメイト
クラスメイト
先生
クラスメイトたちも、特に気にした様子も なく雑談を続けていた
一方、電車内では
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
藤野家
藤野の母
誘拐? 事故? いや、まずは家出……
まさか翠が、こんなことになるなんて
藤野の母
一見冷静そうだが、指は震えていた
藤野の母
「嫌だ」って言いながらも、ちゃんとやる子 だったのに
藤野の母
何本もの電車を乗り継いで、数時間
ドアが開くと、冷たい山の空気が 流れ込んでくる
私と優杏は、田舎の小さな古い駅へ 降り立った
広瀬 優杏
優杏がスマホで調べながら言う
もう、そんなに遠くまで来たんだ
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
辺りには邪魔なものが一切無くて、遠くまで 見渡せた
都会と違って人もほとんどいない
涼しい風が頬に触れる
息がしやすい、と思った
遠くの川のせせらぎがかすかに聞こえる
藤野 翠
ここなら、誰にも見つからない気がする
そう思った瞬間、逆に少し怖くなった
広瀬 優杏
藤野 翠
駅の壁や天井など、あちこちに忍者の イラストやマネキンがあった
赤や黒の忍者服。 クナイや手裏剣を持っているものも
広瀬 優杏
藤野 翠
優杏につられて私も笑った
学校ではこんなことで笑えなかったのに
もう後戻りできないんだし、全力で 楽しんじゃおう
藤野 翠
広瀬 優杏
風が気持ちいい。空気が美味しい
うるさい音も、高い建物も無い
青い空、流れる雲、緑色の綺麗な山
広瀬 優杏
優杏の前髪の赤メッシュが風でなびく
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
何か意味深な言葉を呟いてから、 優杏は駅近のコンビニへ向かって 走り出した
慌てて私も後を追う
正直、優杏のこと気になる……
藤野 翠
優杏の背中を、私は少しだけ遠く感じた
コンビニからまた少し歩いて、 周りに建物が一つもない 畑の脇の大きな石に二人で腰を下ろした。
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
優杏がスマホで調べた画面を見せてきた
藤野 翠
広瀬 優杏
パクッ
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
私はリュックからスケッチブックと 色鉛筆を取り出した
広瀬 優杏
藤野 翠
藤野 翠
色鉛筆の蓋を開ける
広瀬 優杏
藤野 翠
藤野 翠
広瀬 優杏
広瀬 優杏
藤野 翠
草の匂いが鼻をくすぐる
私は鉛筆を滑らした
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
広瀬 優杏
藤野 翠
描き終わる頃には、空は 青色からオレンジ色に変わっていた
山じゃなく空から色塗りを初めていて よかったと思った
藤野 翠
広瀬 優杏
優杏はリュックから折りたたみテントと 毛布を取り出した
広瀬 優杏
遠くの山のシルエットが夕日に染まる
静かすぎて、少し怖い
ブゥン
藤野 翠
広瀬 優杏
嫌がり怖がる私を横目に、優杏はシッシッと 虫を払うように手を動かした
さっきまで楽しかったのに、 急に心細くなってきた
藤野 翠
広瀬 優杏
私は少し弱気になったけど、優杏は変わらず 元気そう
遠くでカサカサと風で揺れる木の音が 聞こえた
藤野 翠
広瀬 優杏