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お昼休みが終わり、午後の授業が始まった。
けれど、陽菜はさっきまでの屋上での出来事が 頭から離れなかった。
ジェル先輩、あんな優しい目で見つめて…
考えるとなんだか恥ずかしくなり、 陽菜は机に顔を伏せた。
さき
隣の席のさきが心配そうに覗き込んでくる。
陽菜
さき
陽菜
陽菜は慌てて否定するが、さきは じっと彼女を見つめたあと、 少し悲しそうに笑った。
さき
あれ?さき、なんか寂しそう…?
陽菜は気になったが、 すぐに授業が始まってしまい、 それ以上聞くことは出来なかった。
放課後
陽菜が教室を出ると廊下の先に ななもり先輩が立っていた。
ななもり
陽菜
ななもり
ななもり先輩は優しく微笑んだ。
ななもり
陽菜
陽菜は真っ赤になって手を振ったが、 ななもり先輩はニヤリと笑った。
ななもり
陽菜
陽菜はむくれると、ななもり先輩は 優しく頭をぽんぽんと撫でた。
ななもり
陽菜
陽菜は頷いた。
その頃、学校の別の場所では、 ころんとるぅとがまた言い合いをしていた。
ころん
るぅと
ころん
るぅと
2人のやり取りを見ながら えるはくすくすと笑った。
える
ころん
るぅと
ころんとるぅとは一斉に否定するが えるはさらにニヤニヤするだけだった。
帰り道。
陽菜が校門を出るとすぐ近くに ジェル先輩が立っていた。
陽菜
ジェル
陽菜
ジェル
ジェルはにっこり笑い、陽菜と並んで歩き出す。
ジェル
陽菜
ジェル
ジェルは嬉しそうに笑った。
ジェル
陽菜
ジェルはふっと真剣な表情になり、 陽菜の顔をじっと見つめる。
ジェル
陽菜
陽菜の心臓が大きく跳ねた。
ジェル先輩、今のって…
陽菜がドキドキしながらジェルの顔を見ると 彼はまたいつもの笑顔に戻っていた。
ジェル
陽菜
陽菜はしばらくその場に立ち尽くしていた。
ジェル先輩の言葉…もしかして、私のこと…?
少しずつ、陽菜の心の中でジェルへの気持ちが 変わり始めていたーー