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18 - 羽芽涅 翼&恵ノ都 絢奈 編IV 最終話

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2022年06月14日

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恵ノ都 絢奈

……気持ち悪…

そう言われて僕はまた固まってしまった

……気持ち悪…

きっと僕に向けて言ったのだろう…

それはそうだよね…

…君はとても美しい…

僕は何故かそう思った

美しい君と…実験の道具とも言える実験動物…

不釣り合い過ぎて笑えちゃう…

羽芽涅 翼

……っ…

ごめんなさい…こんな…

実験される為だけに生きていて…

ごめんなさiッ…

カヤナ

あら、絢奈

カヤナ

貴方もそんな事を言うのね

カヤナ

まぁ、当然の言葉ね

カヤナ

翼君?

カヤナ

貴方…気持ち悪いんですって

カヤナ

私がいじったとはいえ

カヤナ

笑ってしまうわ…w

カヤナ

貴方みたいな実験の道具

カヤナ

笑い物にされるのが最後の役目みたいなもんだ物

カヤナ

精々笑われなさい?

先生は冷たい言葉を俺に刺してくる

でも…そうだよね…

俺なんかが…

俺…なんかが…

助手

クスクス…

先生の助手も笑いこらえてる…

此処は我慢するしかない…

僕は…言われて当然なんだ…

……父さん…母さん…

ごめんなさい…

恵ノ都 絢奈

お姉様、そしてお姉様の助手さん

恵ノ都 絢奈

なにか…勘違いしているみたいね?

羽芽涅 翼

……え…?

カヤナ

勘違い?

助手

一体、私とカヤナ様が何処を勘違いしたと言うのです?

恵ノ都 絢奈

「気持ち悪い」って言葉…

恵ノ都 絢奈

翼くんに向けてじゃなくて

恵ノ都 絢奈

貴女達に向けて言ったのよ?

恵ノ都 絢奈

……

この子は

羽芽涅 翼

……っ…

「何か」に怯えていた

勘違いかも知れない

でも

知りたかった

恵ノ都 絢奈

貴方

羽芽涅 翼

……っ

恵ノ都 絢奈

ずっとこんな事をされていたの?

羽芽涅 翼

……っ

知りたい…

だからこそ教えて欲しかった

貴方が此処で

何をされていたのかを

……でも…

羽芽涅 翼

……そうです…

羽芽涅 翼

でも…先生…優しいから……

羽芽涅 翼

…僕は…大丈夫…

嗚呼…なるほど…

そういう事か

例えこの子達が捕まっても

この研究所の事を喋らない様に

洗脳しているのか

恵ノ都 絢奈

……

酷い…

こんな…私と対して変わらない子を…

きっと…親に甘えて居たいはずなのに…

お姉様がいじりさえしなければ

この子は普通に

人間として…

生きていたのかも知れないのに

それなのに…

身体をいじくりまくった挙句

洗脳までしてこの研究所の事を喋らせ様とさせない

それも全部まとめて…

恵ノ都 絢奈

……気持ち悪…

カヤナ

絢奈?もう1回言ってみなさい?

カヤナ

貴女の言葉だと私達が気持ち悪いと言う事になるけど

カヤナ

本当にそれで当たっているの?

恵ノ都 絢奈

当たっております、お姉様

カヤナ

どう言う事かしら?

恵ノ都 絢奈

お姉様の発想ですかね?

恵ノ都 絢奈

胎児の時に改造するなんて可笑しいですわ

恵ノ都 絢奈

貴女からしたら素晴らしい結果なのかもしれません

恵ノ都 絢奈

ですが、他人からしたら吐き気のする様な事ですわ

恵ノ都 絢奈

昔からでしたわね

恵ノ都 絢奈

お父様が貴女の実験を反対するのも納得ですわ

恵ノ都 絢奈

怪物から人間を救おうとしている貴女がどうしてなのですか?

恵ノ都 絢奈

その救おうとしている人間を怪物してどうするのです?

カヤナ

貴女には分からないわよ…

カヤナ

何も知らない貴女には分からないわよ!!

カヤナ

でも…どっちにしろ、私にはどうでもいいのよ

恵ノ都 絢奈

…それはどう言う…

カヤナ

今日貴女を此処に呼んだのは貴女を捕まえる為よ

カヤナ

そこの人形は要らないわ

羽芽涅 翼

……は…?

羽芽涅 翼

なんで…だって…俺…

カヤナ

あー、貴方の事元々捨てる予定だったの

羽芽涅 翼

……え?

カヤナ

だって、絢奈が手に入るんだもの

カヤナ

だからね

カヤナ

用済み?って感じかしら?

カヤナ

最後に引き立て役かしらね?

羽芽涅 翼

…待…って…先生…

羽芽涅 翼

…俺…先生の言われた通り…ちゃんと…じっとしていたよ…?

羽芽涅 翼

……そしたら…家に…帰れるからって……

カヤナ

あー

カヤナ

そうでも言わないと貴方言う事聞かないでしょ?

カヤナ

だからそう言っただけ

助手

実際は貴方の処分は決まっていました

羽芽涅 翼

……なんで…だって…俺…

カヤナ

随分前だけど、来てくれたじゃない?此処に

カヤナ

その時にとても良いデータが取れたの

カヤナ

そして、もっと良いデータが取れるんじゃないかと思って

カヤナ

貴方を生かしていたの

カヤナ

でも、何回調べても良いデータはあの日だけだっだった

カヤナ

つまり、もう貴方は良いデータすら取れない

カヤナ

抜け殻の様な物になったのねと

カヤナ

だから、もう用済みなのよ

カヤナ

絢奈を捕まえたらすぐに

カヤナ

貴方を処分するわ

羽芽涅 翼

…や…だっ…俺…まだ…

カヤナ

あ〜、ご両親の事を心配してるの?

カヤナ

それなら安心して頂戴?

助手

貴方を処分後、貴方の両親も殺しますので

羽芽涅 翼

…!

羽芽涅 翼

……お願い…父さんと母さんだけは…!

羽芽涅 翼

俺の事は殺したってなんだって良い!

羽芽涅 翼

だから…父さん達だけは!!

恵ノ都 絢奈

……

カヤナ

なにか、騒いでいるけど気にせずに

カヤナ

さぁ、絢奈大人しく…

恵ノ都 絢奈

そう言う所ですよ、お姉様

カヤナ

ん?

恵ノ都 絢奈

貴方の為にこの子は犠牲になったのに…

恵ノ都 絢奈

それを意図も簡単に…

カヤナ

役立たずの人形は要らないの

カヤナ

何度言えば分かるの?

恵ノ都 絢奈

そう、お姉様がそうならもう良い

カヤナ

ふふっ、早速捕まってよね?

カヤナ

さぁ、下僕達

カヤナ

絢奈を捕らえなさい?

何処からか湧いてくる怪物達

恵ノ都 絢奈

……

カヤナ

諦めなさい?

カヤナ

これが貴女の人生よ

恵ノ都 絢奈

そうかな?

そう言いながら絢奈は指を鳴らす

恵ノ都 絢奈

みんな、今よ

合図と共に何処からか兵士が現れる

カヤナ

なっ!

恵ノ都 絢奈

お父様とお母様も来ているわ

恵ノ都 絢奈

私を呼び出すには何かあるって思ってたから

恵ノ都 絢奈

お父様達に頼んで来てもらったの

恵ノ都 絢奈

貴女の研究所も暴けるしね?

カヤナ

この…クソ野郎…!!

恵ノ都 絢奈

それはお姉様じゃないかしらね?

恵ノ都 絢奈

胎児の時からよ身体をいじくって

恵ノ都 絢奈

人生を滅茶苦茶にした貴女の方が

恵ノ都 絢奈

飛んだクソ野郎ですわ!

カヤナ

くっ…!

恵ノ都 絢奈

大人しく捕まる事をオススメしますよ

助手

カヤナ様

助手

"準備は整いました"

カヤナ

あら、早かったわね?

恵ノ都 絢奈

は…?

恵ノ都 絢奈

準備…?

カヤナ

ふふっ、べレラ・カヤナはいつ敵陣が襲って来ても可笑しくないの

カヤナ

だから、予め用意してあるのよ

カヤナ

要らない物と要る物をね

恵ノ都 絢奈

まさか…!

カヤナ

えぇ、後は私達がこの研究所を出れば良いの

カヤナ

あーあ、折角この研究所気に入っていたのに

カヤナ

残念だわ

恵ノ都 絢奈

逃がすと思うな!

カヤナ

無駄よ、絢奈

カヤナ

この研究所、もう私と助手

カヤナ

そして、貴女が用意した兵士以外居ないんだもの

恵ノ都 絢奈

…は…?

恵ノ都 絢奈

個体は…

恵ノ都 絢奈

貴女が弄り回した個体達は!?

カヤナ

居る個体は貴女が来る前に移動させておいたの

カヤナ

貴女ならやりかねないと思ってたからね

カヤナ

でも、念の為と思ったら大当たり

カヤナ

驚きね

恵ノ都 絢奈

……1枚上手ですか…

助手

参りましょう

カヤナ

そうね

カヤナ

あ、そうだ、忘れる所だった

カヤナは翼の方を見る

羽芽涅 翼

っ…!

カヤナ

そして翼に何かをかけた

恵ノ都 絢奈

……あれは…能力…!!

すぐ様絢奈が間に入る

恵ノ都 絢奈

……っ…間に合わなかった…

カヤナ

うん、これでOK

恵ノ都 絢奈

今この子に何をしたの…!?

カヤナ

記憶を消しただけよ

カヤナ

死にはしないわ

恵ノ都 絢奈

…そう言う事か…

カヤナ

それじゃあね?

そしてお姉様と助手は消え去った

その後、お父様達が必死に探しても

お姉様の新たな研究所が見つかる事は無かった

一体何処へ……?

そして、記憶を消されてしまったあの少年

あの後、保護され

両親と暮らした後に

魁皇特別怪物学校へ入学した

きっと今も

色んな子供達が犠牲になっている

べレラ・カヤナのせいで

絶対見付けてやる…

必ず…

END

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