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癒月

今まで海にいたはずなのに…

羽風薫

目が覚めた?

癒月

あなたは海辺にいて私の話を聞いてた人…

羽風薫

そういえば自己紹介がまだだったね俺は羽風薫よろしく

癒月

薫さん…
よろしくお願いします

癒月

私はまだ死ぬこと諦めてないので失礼します

羽風薫

待って待って
もう少し俺と話そ

癒月

時間稼ぎのつもりですか?

羽風薫

そんなんじゃないよ

羽風薫

ただ友達を紹介したくて

癒月

友達…

朔間零

薫くんやっと来たのう

羽風薫

ごめんおまたせ

癒月

朔間零

この子が薫くんが言っておった子かえ?

羽風薫

そうそう

朔間零

随分と可愛いのう

癒月

朔間零

無視かえ?

羽風薫

違うよこの子
この世に居たくないから
あんまり人と話したくないんだって
簡単に言うと人間不信みたいな

朔間零

それはまた大変だったのう

癒月

朔間零

嬢ちゃんやそのカッターを我輩に渡しておくれ

癒月

いや…です…

朔間零

なぜじゃ?

癒月

これで首を切ってこの世からおさらばするんです

朔間零

それはまたすごいことをしようとするのう

朔間零

(癒月が持っていたカッターを奪う)

癒月

返してください…
なんで2人は私の邪魔ばかりするんですか…

朔間零

お主に死んで欲しくないからじゃ

癒月

さっきも言いましたけど私はこの世に生きていたくないんです
消えたいんです

癒月

親からも見捨てられ
死にたいなら死ねばと言われ友達からもいじめや暴力を振るわれ…(涙を流す)

朔間零

辛かったのう
泣きたいなら思う存分泣くが良い

朔間零

薫くんは飲み物と袋に氷を入れたヤツを持ってきておくれ

羽風薫

わかった(零に言われたものを取りに行く)

癒月

私なんて生きてる意味も資格もない…
死んだ方がマシ…

朔間零

そんなこと言わんでおくれ

朔間零

(癒月を抱きしめ少しづつ落ち着かせる)

癒月

離してください…
(カッターに手を伸ばす)

朔間零

このカッターも没収じゃ

癒月

返してください…それがないと…死ねない…

朔間零

死ななくていいんじゃよ
お主の周りには我輩と薫くんがおる
辛くなったら何時でも頼っておくれ

癒月

…ッ(涙を流す)

羽風薫

言われた通りに持ってきたけど…
何この空気

朔間零

薫くんありがとう
ほれジュースでも飲んで落ち着いておくれ

癒月

(震える手でジュースを受け取る)
…ありがとうございます…

羽風薫

少しは落ち着いた?

癒月

はい…

癒月

一旦切ります

癒月

続き早めに出て見ました

癒月

1話の続きです

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