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ことみ
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みちょ
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このは
23
#らん嫌われ表現有り
俏亜
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PTSDによるものだと言う身体不調は、日によって症状の度合いが変わってくる。
今日はそこまで重症的なものでは無かった。
朝、すち が「頭痛い?お腹痛い?吐き気は?」と聞いてくる様になったのも、もう慣れ始めている。
公園でサッカーをして遊んでいる なつ とその友達を眺める。
らん はあまり動きたくなかったのでベンチで座っている、と伝えて置いた。
近くに居るなら、見える位置にいるなら、安心はできないけれど、怖くはない。
少しだけ喉が渇いてキョロキョロと見渡せば、少し離れた位置に自販機を見つけた。
そう言えば…。とランドセルにキーホルダーの様な小さな財布を すち が付けてくれた事を思い出す。
何でも学校には自販機が置かれている様で、飲み物は学校で購入する生徒が多いらしい。
そのキーホルダーを取って、自販機の方へと駆けた。
らん
らん
らん
そう考えながら財布を開けようとした時、不意に腕を思い切り掴まれて引き寄せられた。
らん
??
らん
??
??
??
声に驚いて顔を上げれば、見知った顔がそこに居て目を見開く。
どうして、何で、こんな所にいるの…?
らん
母
母
母
母
らん
抵抗しても丸で意味が無い。
痛い所を強く掴まれて思い切り引かれる。
らん
母
らん
思い切り足を蹴り飛ばされた。
この人は自分の顔は好きだから、似ている らん の顔を一切殴りはしなかった。
けれど父に似なかったからこうして顔以外の部位は殴られるのだ。
母
不意に悲鳴が聞こえて手が離れる。
その瞬間、後ろから引っ張られた。
なつ
クラスメイト
クラスメイト
なつ
近くから聞こえて来たのは なつ の声。
遠くから聞こえてくるのは、なつ の友達の声。
何がどうなっているのか分からない。
ちゃんと…俺の声、届いてた……?
なつ
なつ
母
なつ
なつ
母
母
母
なつ
なつ
なつ
母
なつ
なつ
なつ
母
母
母
残念ながら認められる条件を、この人は行っている。
らん
母
母
母
らん
らん
らん
母
らん
らん
ぎゅう、と なつ に抱き着く。
側に居るから安心できる。
なつ が好きって言ってくれたから、声も出せる。
母
手を振り上げたのが見えて、ぎゅう、と目を瞑る。
なつ が庇う様に抱き込んできたのが分かって、情けないけれど縋りついてしまった。
なつ
ないこ
ハッと顔を上げて見れば、らん と なつ を庇う様に立っており、らん の元母の腕を掴んで阻止していた。
母
ないこ
ないこ
ないこ
母
ないこ
ないこ
僅かに見えた ないこ の表情が丸で笑っていないのに笑顔だった。
圧みたいなものも感じる。
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
どう言う事なんだろう…?入伊須家、星歩羅家、六奏家 は喧嘩を売ってはいけない相手…?良く分からない。
そう言えば、六奏家について何も知らないな…と考えて居れば、何処に隠れていたのか、大人の人たちが現れ始め、驚いて なつ に抱き着いた。
警察服を着た面々がそこら中の茂みから出て来た瞬間、驚いたのか なつ にしがみついてくる らん を抱きしめる。
クラスメイト
なつ
なつ
クラスメイト
なつ
クラスメイト
なつ
なつ
らん
らん
クラスメイト
クラスメイト
らん
クラスメイト
クラスメイト
話題の中心がいつの間にか らん に切り替わって、おどおどとしながらも、表情は強張らせながらも、きちんと言葉を返して反応を示す。
良かった、と安堵して ないこ たちの方を見れば、抵抗していた らん の元母を拘束し終わって連行している最中の様だ。
??
ないこ
??
不意に一人の警察官が ないこ に近付いて確認を取っている。
そう言えば……毎度はぐらかされるけど、ないこ の職業ってなんだろうか……。
らん
不意に小さく呟く様な声が聞こえて、抱きしめていた らん を見れば、ジッと ないこ の方を見つめている。
そちらを見れば、ないこ はクスクスと笑い、隣で確認を取っていた男の人は警察帽で顔を隠して顔を背けた。
らん
らん
成程。顔を背けた警察服を着たその人が、らん の実の父。
愛情を与えることが出来ないからと、らん を置いていってしまった人。
苦しめる結果になるとは思っていなかったのだろう。
ぎゅう、と らん が なつ の手を掴み、そうして歩き始めて ないこ の隣から動かない男の人に近付き、ズボンを掴んだ。
らん
父
ないこ
ないこ の言葉を聞いた男の人は警察帽を脱ぎその場にしゃがみ込んでズボンを掴む らん の手に触れた。
父
らん
父
らん
父
らん
そう言えば元母が家に帰宅するのは土日だけ。
一週間分の食費だけは置いて言ってくれていたと言っていたか…。
そう考えながら、なつ は背後を振り返って、遊んでて、とジェスチャーを送る。
それだけで察した様子で、了解!と声には出さずに親指を立てて広場へと友達が戻っていく。
なつ
らん
父
元父が驚いた様に目を見開く。
少なすぎだろう……。
ないこ
その内一週間で三千円ってヤバくねぇか…?
なつ
なつ
らん
なつ
らん の実父からの資金援助があった訳なので、普通の生活をするのならばパートでもどうとでもなったはずだ。
だがホスト狂いのためにそれだけではお金が足りなかったのだろう。
父
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
父
ないこ
父
らん
らん
父
バイバイ、と手を振って らん の実父は仕事に戻って行った。
それを見送った ないこ がスマホを取り出して操作しながらしゃがみ込む。
ないこ
なつ
なつ
ないこ
ないこ
立ち上がった ないこ が手を振って走っていく。
らん
なつ
らん
なつ
ないこ
なつ
まさか手を出されていたとは思わなくて確認していなかった。
ないこ を呼び止めて戻って来させる。
なつ
らん
ダボっとした服装なので捲る事は出来るだろう。
左のズボンを捲って見れば、見た事の無い痣が出来ていた。
なつ
らん
ないこ
ないこ
ないこ
らん
ないこ
ないこ
らん
らん は前よりも痛みを我慢し無くなった。
余りにも痛ければ今みたいに声を零すし、顔も顰めたりする。
ぎゅう、と なつ の肩辺りの服を握りしめる らん の手に触れれば、手を握ってくる。
ないこ
ないこ
ないこ が手を放したので なつ も押さえていたズボンを放して立ち上がり、らん を抱きしめて頭を撫でる。
ないこ
ないこ
なつ
なつ
らん
らん
ないこ
ないこ
なつ
ないこ
ブンブンと手を振って今度こそ去って行く ないこ に手を振ってから自販機へ。
らん が丁度財布を持っていたので水を購入して水分補給を行ってからベンチに戻り、らん の足に出来た痣に冷たいペットボトルを当てて冷やした。
コメント
1件
いやあ、第15話、一気に緊張感が走りましたね。らんが元母に遭遇するシーンから、なつたちの連携で救出される流れ、そして法律の知識を武器に立ち向かうらんの姿に胸が熱くなりました。特に「特別養子縁組」の同意不要要件を自分の言葉で説明する場面、あれは読んでいてぞくっとしました。設定の緻密さが光る回でした。