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眩しい日差しが、差し込む部屋。
いつもどうり朝が来て、夜がまた終わる…。
明日が、苦しくも悲しくもない日々に、なりますように…
そう流れ星に願って、眠りにつく毎日。 そっと触れる割れた鏡に、十二年前の自分と重ね見る。
最初は、着るのにも慣れなかったのに、今となっては、 気慣れてしまった高校の制服…。
残りわずかの高校生活。 始業式、体育祭、文化祭、三送会、卒業式。
どれも最初から、あった行事。 だけれど…三年間はあっという間に、終わりを告げる。
まるで半日で、咲枯れてしまう『ハンニチバナ』のように
玄関に置いてある、割れた写真立て。 その中に、写っている家族四人の満面な笑みの写真。
この頃は、自分も───
思い出したくも無い、過去の苦い記憶。 帰ってくるはずの無い、日常。
もう二度と会えない、大切な家族。
失い続ける何かを、今日も探して取り戻そうと必死に、 探してもがいて、それでも…まだ見つからなくて…
いつかきっと見つかると、心無しの思いを心に刻み込む。
そして、今日も明日も明後日も…同じ事を考える。
明日こそ、ちゃんと笑えますように…
そう心の中で、願いながら玄関のドアノブに、手をかける。
明日なんて、きっと変わらない。変わるはずが無い
だけど、ほんの一瞬で良い。 一瞬で良いから…明日が、変わる瞬間をこの目で見てみたい
叶わぬ願い、叶わぬ希望。 そんな思いを込めて、今日も真っ青な青空目掛けて、 歩き進める。
明日の自分を願い、信じて───