暗殺者

桃青、書きます！

初心者なので至らない点が 色々あると思いますが、 暖かい目で見てやってください

※BL(?) ※ご本人様達とは関係ありません ※地雷さん、アンチさんは ご覧にならずお帰りください ※暴力表現、流血表現あり

今回は長いです

それでは、行ってらっしゃい

次は...！

右！

左下！

右上！

左！

右に避けた勢いのまま床に座り込む

声を出さずに師範に一礼をする

ｺｸｯｺｸｯ

何も言わずに頷く

あー！疲れた！

ご飯早く食べたいー！

...あ

なんでそんな息切れてんのって？

んーとね、今、師範に

避けるトレーニングをして貰ってた！

あ、えーと、分かりやすく説明すると

師範に僕に向かって バスケットボールを投げてもらって、

それを全部僕が避けるっていう練習

師範が息する間もないくらいの勢いで ボールいっぱい投げてくるから

たまに避けきれなくて 体に直撃することもあるよ

脛とかにあたったら マジで痛いんだよね

あ！今日は避けきれたよ！

凄いでしょー！

今日は100球避けきったから

明日からはもっと増えるかな？

ｶﾞﾁｬｯ

やったぁぁぁぁあ！

ごっはん！ごっはん！

今日は唐揚げもあるー！

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

めっちゃ美味しい！

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

...！悪いところあったかな？

箸が止まる

っぇ...？

...？え？

そ、それだったら僕でも...？

初めて一人で...！

今日のうちから用意しなきゃ...！

腹が減っては戦は出来ないからねっ！

自室

ｶﾞﾁｬｯ

ご飯美味しかった！

明日か...

薬の勉強しよう！

昨日は

頑張ろ！

...

え、なんの薬の勉強って？

...これはねー

簡単に言うと毒薬だね

...え？

なんでそんな勉強してんのって？

あ、そっか

申し遅れました、私は💙という者です

まだ未成年で学生ですが

命の恩人の師範の補助とともに

''暗殺者''をしている者です

...びっくりした？w

僕はね、元々捨て子だったんだ

4歳くらいだったかな？

そしたら師範に

って聞かれて

その時は意味がわかんなくて

死ぬのは嫌だから違う方を選んだら

師範に育ててもらう

その代わりに暗殺者として師範を 補助することになったんだ

本来、暗殺者っていうのは

ドラマの殺人犯とかとは違って

予告状なんかも送らないし

他殺なのか自殺なのか 分からない状態にする

殺されたこと自体がバレるのも 結構遅くする

だから、誰が暗殺したのか 分からないんだ

つまり、補助っていうのは いてもいなくてもいいんだ

相手が実力者じゃない限り、抵抗も そんなにしてこないし

だから、僕を育ててくれた 師範には感謝してる

暗殺の方法は色々あるよ

毒殺、銃殺、転落死させるなどなど

それで薬の勉強もしてて

もしも相手が実力者だった時に

太刀打ちできるように回避技術も 必要なんだ

その回避技術をあげるのがさっきの トレーニング

とはいえ、片っ端から 暗殺をしてるのかって言うと

そうでもなくて、依頼が来たら

その人を暗殺するっていう

だから結構頻度は低いよ

その数少ない依頼を僕が明日一人で

するっていうことホントに

嬉しいことなんだよっ！

今日は勉強ここまでにしとこ！

よく寝ないと咄嗟の判断とかが 鈍る時があるからね〜

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

朝...

もうちょっと...

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ!

布団から起き上がる

やべ...！

朝からこれはやばい...

ヤベヤベヤベ

リビングに走っていく

...こう見ると お母さんみたいでしょ...？

リビング

ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

...？今じゃダメなのかな？

師範は普通の仕事も家でやっている

それにしても、僕がまだ学校 行ってないのに先に 仕事するなんて珍しい

大事な会議でもあるのかな？

お皿片付けてっと

えーっとあと...

ヤバいヤバい！急げ！

ｶﾞﾁｬｯ

ﾀｯﾀｯﾀｯ

いっそげー！

あ、間に合いそうだな...

ﾄｺﾄｺﾄｺ

...？誰か後ろからきてる？

あ、なんだ💗くんか〜

あ、てか

えー...

...まあ、たまに、なら、ね？

秘密基地っていうのは昔💗くんと 一緒に見つけた小さな小屋のこと〜

あそこ最近行ってないな〜

遅刻ならまだしもサボるのはダメ！

僕も行きたいんだけどね〜

昔、小屋を見つけてから そこにいるのが楽しくて 色んなものを運んで行った

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

💙が💗の手をとる

下駄箱

💙が💗の手を離す

ヤバい、顔がめっちゃ熱いんだけど...

教室

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

学校だるいなぁ〜

昨日勉強した薬のこと思い出しとこ〜

えーっと...

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

あ、終わったー！

💗くんのとこ行こ〜

あれ、聞こえてないのかな？

...寝てる？

💙が💗の肩に手をのせる

やっぱちょっと疲れてんのかな？

💗が驚いた顔をする

ほんとかなぁ...？

放課後

ﾄｺﾄｺﾄｺ

...💗くん顔色悪いな

💙が💗のおでこに手をあてる

💗が💙から離れる

...絶対嘘だろー

...逃げた〜！

追いかけたいんだけど生憎 今日はゆっくりしてる暇が ないんだよねー

僕も急がなきゃ...

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ｶﾞﾁｬｯ

無言で師範が💙に書類を渡す

...え？

だから朝、師範は資料を 渡してこなかったんだ...

ん...？

え...？

依頼人という所を凝視する💙

なんで...

...

ｶﾞﾁｬｯ

師範は今回の任務を

''💗の暗殺''と言わず ''💗を殺すこと''と言った

毒薬なんかは使わずに

だから僕は

いつもしていく変装も

いつも持っていく防具も

ひとつも持たずに

カバンに銃だけを詰めて

家を出た

...

君は乾いた声で笑った

やらなきゃいけない

私情を交えちゃいけない

ゆっくりとカバンを開き、 中から銃をだす

もしも、僕が想像できる最善の ケースがここで起こるなら

僕は君を殺さなくていい

ても、それを僕は望んじゃいけない

それを行うには君が全力で僕に 抗わなければいけない

...今の君はそれが...

...できる？

お願いっ...！

抗って...！

っ...！

ダメだ私情を交えちゃいけない

やらなきゃいけない

💙が💗のおでこに銃をあてる

僕の思いを入れちゃいけない

願っちゃいけないけどっ...！

お願いっ...！

抗って...！

っ...！

そんなっ...！

💗が💙が銃を構える手に手を重ねる

っぁ...！

💗が引き金に力を込める

ｯﾊﾟｧﾝ

っ...！

💙が銃を思いっきり投げ飛ばす

床にあたって大きな音を立てる

なんで！

この棚にしまってあるナイフで！

そしたら誰も死ななくて済むのに！

💗が棚に近づく

💗が棚からナイフを取り出す

ダメっ...！

ダメっ...！！！！

💗が自分の胸にゆっくりと ナイフを近づける

ｸﾞｻｯ

💙が💗の胸と手の間に 肩をねじ込んだので、 肩に深々とナイフが刺さっている

いっだい...！

でもっ...！

💗がナイフから手を離す

ゆっくり...！

💙が自分の肩からゆっくりと ナイフを抜く

💙の肩から完全にナイフが抜ける

だけどっ...！

ｷﾞｭｯ

...ヤバい、ちょっとフラフラする

血を流しすぎたかな...

ヤバい、目回ってきた...

2人とも立ち上がる

...これ、家まで帰れるかな

ヤバい、結構キツイ

ｸﾞﾗｯ

あ、ヤバい

💙が歩き出そうとすると目が回って 転びかける

転びそうだった💙を💗が受け止める

💗が💙の言った通りのことをする

ﾄｺﾄｺﾄｺ

ｶﾞﾁｬｯ

あっ、ヤバい...！

めっちゃクラクラする

ﾄｺﾄｺﾄｺ

ｽﾄﾝｯ

床に座る

やば、い...

そこで僕は意識を手放した

次僕が意識を手にしたのは ベッドの上だった

僕...、寝てた...？

起き上がろうとすると、膝あたりに 重みを感じた

そこには寝息をたてて寝る 💗くんがいた

...椅子に座りっぱなしで寝てる...

💙が💗の頭を撫でる

...心配、して、くれてたのかな？

ｶﾞﾁｬｯ

とても静かな声で話す師範

...ちゃんと説明しないと

え...？

確かにこれは💗くんを 守ろうとした時にできたものだ

そういうものなの...？

え...！？

でも、💗の両親を殺すなんて...！

起きてたの...！？

仕方ない、💗くんが死ぬよりは マシと思うか...

でもっ...！ 親を殺させるのは酷すぎる...！

ｶﾞﾁｬｯ

顔が熱くなる

...あ！

期限:今日まで

...ぁぁあ...！

やっぱ、心の整理が まだついてないよねっ...！

え待って待って待って

...えー！

そ、そっか...！

ｶﾞﾁｬｯ

今回は...

話したいんだな...

...今回は自殺にみせかけるか

ｶﾞｯｼｬｰﾝ

窓を割って入る💙と💗

殴りかかろうとする💙を💗が制す

💗の父が💗に向かって包丁を投げる

ﾊﾞﾀﾝｯ

💙が💗を押し倒す

...ギリギリセーフ

💙が立ち上がる

💙が💗の両親を睨みつける

💗の両親が逃げていった

💗はさっき押し倒された 体勢から起き上がらない

手で目をずっと隠している

💗が目を隠したまま上半身だけ起こす

ｷﾞｭｯ

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

💙が💗の頭を撫でる

ﾆｺｯ

...あ

久しぶりに見た君の笑顔は

とってもとっても

言葉では表現出来ないくらい

元気を貰える優しい優しい

笑顔でした────

改めまして、自己紹介を致します

名前を💙と申します

未成年の学生ですが、

暗殺者をしております

そして最近は補助に💗という人が

入っております

僕は依頼を受けますが

とある分類の依頼を受けますと

依頼人を暗殺し

ターゲットを救うことがございます

そんな気まぐれな暗殺者でございます

皆さんも暗殺の依頼をする時は

くれぐれもご注意ください

誰かの不幸を願うと

いつかは自分に 帰ってくるかもしれません───

...ということで、 いかがでしたでしょうか

ここまで見て下さり ありがとうございます

もし、ブクマとフォローを してくださる方が いらっしゃいましたらコメントにて 一言いただけると嬉しいです

リクエスト受け付けてます

それでは次の物語で──────