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輪廻
玖良麗(過去)
その言葉の意味は、わかっていた。
輪廻
聞きたくない。
輪廻
知ってるよ…
輪廻
わかってる
知ってたよ……。わかってたよ。 そんな事、ずっと前から
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
謝りなんて、求めて無かった。
今はただ、笑ってほしかった。
笑ってくれないと…心が痛くなる気がしたから───。
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
あの子達、救う?わからないよ。輪廻くん
だって、私はただの海月
何処にでも居るはずの、海月に過ぎないから…
玖良麗(過去)
ギュッと服の袖を、強く握りしめ。問いかける。
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
言われてみれば、確かにそうだ。
普通の海月なら、人間に近い姿にもコミニュケーションも 出来るはずが無い。
じゃぁ…なんで。どうして、私は今喋れているんだ…ろ
玖良麗(過去)
気がつけば、そう呟いていた。
口から零れ出していた。
海月でも人間でも無い、今の私は誰?
私は何者?
一体なんなの
唇を噛み締め、小さく震えて居ると、 ゆっくり頬に優しい貴方の手が、触れる。
輪廻
キュッとなる胸の音を聞きながら、 今にも溢れ出しそうな涙を必死に堪える。
何を言われても、もう何も考えない
考えたら、私が。私じゃなくなる。 そんな気がしたから
輪廻
玖良麗(過去)
想いの子…?
頭の中は、その言葉でいっぱいになった。
想いの子。聞いた事が無い。 そんな、フィクションのような名前…聞いた覚えも 見た事も無いから
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
何を言いたいのか、わからない。 二人いる?想いの子?が
え?幻覚…?
溢れ出しかけた、涙は一気に引っ込み、 不思議と体の震えも止まっていた。
輪廻
輪廻
そう、貴方は優しく微笑んで、笑いながら言った。
でも、引っかかる事があった。 何故、私は普通の海月だったはずなのに 『想いの子』になったのか
何故、この学園に私以外の『想いの子』が、 存在して居るのか
そっと、机の上に並べられている。 物語の中から、1冊手に取り、問いかける。
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
クスッと笑いながら、貴方はそっと私が持っていた 物語を取り上げ、1つまた1つとページを巡っていく。
輪廻
輪廻
そう呟きながら、貴方は『プロローグ』と書かれたページを 私に見せてくる。
玖良麗(過去)
確かにそこには、何も書かれていなかった。 でも、何故かそのページに触れたら、 文字が浮かび上がる気がした
玖良麗(過去)
輪廻
差し出される、ページをそっと触れ、 ゆっくり息を吸い目を閉じる。
何処か、寂しい。 でも…これから賑やかになる。そんな匂いがする
瞼の下に浮かぶ、知らない二人の人。
1人は、首にアザがあり。頬からは、出血…。 怪我でもしているのだろうかと、想うほど、 ボロボロで今にも死にそうな顔をしている。
2人目は、猫…?耳が生えていて、 花畑で必死にお花を咲かそうとしている。 でも、何処か無理してるような笑顔が…見える。
玖良麗(過去)
怖くなり、パッと手を離し目を開けると、 涙を流しながら、嬉しそうに微笑む貴方が居た。
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
やっぱり、輪廻くんが言う言葉の意味は、わからなかった。
何処かふわふわしていて、消えてしまいそうな そんな、優しい言葉ばかりで。
いつか、壊れてしまう。 そんな気がしてしまったから。
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
そう言う、貴方の言葉を信じて、触れたページを見てみると、 小さな文字が何十、何百、何千と書かれていた。
プロローグ
静かな、図書室に響く水槽に落ちる水の音。 差し込む、夕焼け空の光。 そこに、残された9冊の物語と、1人の海月。 寂しいはずなのに、少しも寂しく感じない暖かさに、 ギュッと胸を鳴らしながら、謎の声を頼りに、 同じ『想いの子』を探しに、今まで出ようとも想わなかった図書室から、廊下へと足を踏み出す。 あの人との約束を果たす為に──────。
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
不思議に想いながら、何度も呟いた。 私の生きてきた、数年の人生とこれから先の わかりもしない人生の1ページ。
輪廻くんは、全てわかっていて、 わざと私に差し出したのか...それとも。 気づいてほしくて、差し出したのか。
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
この事は、黙っておこう。 その方が都合が良いから
そう想いながら、顔を見上げ優しく貴方へ微笑んだ。
泣き顔なんて、見せたくないから。
輪廻
輪廻
問いかけられる優しい声と共に、 触れる貴方の指先は、微かに震えて居て。 何処か寂しそうに、瞳で私を見つめていた。
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
ペシッと、触れていた手を叩いてどかし、 距離を取る。
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
玖良麗(過去)
輪廻
輪廻
そう言って、貴方は寂しそうに背を向け、 図書室を出て行った。