金スマ

今は朝

俺は、自分の席に座り、静かに本を読む

本…

小説だ

…

何も知らないで目に止まって買ったものだから、どういう本か知らなかった

はへー

まあまあ面白いな…

なんか、ギャグっぽいのもある…

字を目で追っていたら、急に視界が真っ暗になった

…

茶番だ

俺がそう言うと、きんときは俺の目の前にあった手をどかしてくれる

俺は上を見上げる

そしたら、きんときの顔が視界に映る

いつもの、キラッキラな笑顔だ

カッコよくて、可愛らしい一面もあって、

顔が広くて、人気者みたいな存在だ

そんなきんときは、こんな俺といつも一緒にいる

俺は多分…陰キャという部類に入る人間だ

ヒソヒソと、JK達がなにやらこちらをみて話している

…

どうせ、俺の陰口だ

…

ひそひそとなにやらこちらをみて話している女子達がいた

…聞こえとんぞ

俺がイケメンってのは、まあ、うん（）

だけど、スマイルがイケメン…？

スマイルに、イケメンなんて言葉はしっくりこない

だって、スマイルは可愛いのだから

顔いいし

性格いいし

スマイルの可愛さに勝てる者などこの世にいない

さっきだって、俺の顔を見上げて来たんだよ！

その顔、すごく可愛かったんだから

ぽけーってしてる顔

可愛い〜！

俺が静かだったから心配したの⁉︎

やだー

可愛いー！

はあっ！

優しすぎ〜

まあ、ここまで読んで察している人もいるだろうけど、俺はスマイルの事が恋愛的に好きだ

スマイルは、絶対俺のになる

きんとき、なに考えてるんだろ…

ずっと考えてるじゃん…

なんかガッツポーズしてるし

俺は、そんなきんときを見つめる

綺麗な顔だなー

それに、イケボだし…

性格良いし…

人気の理由が目に見えてわかる

…

俺のことを見ててほしいなー///

なんて…

…俺は、きんときのことが好き

その…

恋愛的に…///

きんときは、急にニマニマしてこちらを見る

バレてたのかよ…

こいつ、今なんてった？

可愛い…？

なぜ？

俺の何が可愛い…？

きんときは、宝物を見るかのような目で俺をみつめる

その目は熱がこもっている

熱い目だ

なんで、そんなに俺を愛おしい物を見る様な目で見れるんだ？

俺は、きんときにバックハグをされる

好きな人にバックハグされてんだぞ！

きんときは、俺の耳元でそう囁く

俺は耳を手で塞ぐ

…俺は、耳が弱かった

耳はすぐ真っ赤に染まってしまう

きんときは、耳を塞いでいる俺の手の甲にちゅっとキスをした

俺は、手を口元に持って行く

驚きを隠せない

その隙に、きんときは俺の耳に息を吹きかける

手で口を覆っているから声は周りに聞こえていない様だ

吐息が、半端ないｯ///

きんときは、幸せそうな笑みを浮かべた

がらがらっ

きんときは、俺をハグするのをやめつつも、

と、俺の耳元で囁いた