沙月
もう、辛いよ。
沙月
お父さん、お母さん……、
沙月
また、明日学校に行くと、
沙月
いじめ、されるんだろうな。
沙月
もう寝よう。
沙月
ん~。
沙月
もう、朝か。
沙月
よし、ご飯食べるか。
沙月
ごちそーさまでした、
沙月
学校行くか……、
いえを出る。
先生
これで、授業を終わります。
沙月
ありがとうございました。
いじめっ子
ねえ、沙月?
沙月
うっ、
いじめっ子
ちょっと来てくれる?
沙月
あ、ハイ。
いじめっ子
オラッ!
沙月
痛い、痛い
沙月
止めて、辞めて
いじめっ子
ハイハイ、それだけね。
いじめっ子
残念、やめませーん(笑)
沙月
ほんとに、辞めて。
いじめっ子
嫌だ。
沙月
え、ちょっ
いじめっ子
オラッッッ
バン!
沙月
ゴフッ
沙月
ダラダラ(血が出てくる。)
いじめっ子
あ、私のせいじゃないから!
いじめっ子がどこかに行った。
沙月
あ、カエラ、ないと………、
沙月
な、なんと、か、
帰っ、て、こ…、れた。
帰っ、て、こ…、れた。
バタンッ
沙月
ウッ
お母さん
頑張ってたのね…。
お父さん
こっちにこい。
沙月
行く、行くよ。
沙月
お母さん、お父さん。
沙月
お、母さん?
沙月
お父、さん?
お母さん
ごめんね。
お父さん
こんな親で。
沙月
(こんな、じゃない)
沙月
お母さん!お父さん!
神様
あ、お前が「沙月」か。
沙月
はい、そうです。
神様
お前は、死んだ。
沙月
え、そうなんですか!
神様
ああ、今から
私が生きている、異世界へ
連れゆこう。
私が生きている、異世界へ
連れゆこう。
沙月
い、世界?
神様
そうだ。
神様
異世界だと、名前や、
記憶は、変わらないが
記憶は、変わらないが
神様
見た目が変わる。
神様
それでも、いいか。
沙月
だめって言ったらどうなるんですか?
神様
あの、生活に戻る。
沙月
じゃあ、いいです。
神様
でも、お前、
復讐の心を持っておるな。
復讐の心を持っておるな。
沙月
え、
神様
いじめっ子を復讐したいんだろ?
沙月
……、い
神様
?
沙月
はい。したい、です。
神様
ならば、やつを異世界へ送る。
神様
お前と一緒に、
神様
大丈夫だ。
神様
私もいる。
沙月
では、よろしくお願いいたします。
神様
~~~~~~~~~、~~~~~~!
目の前が白く光る。
沙月
うっ!
神様
〜、い!
神様
お〜〜、…、
神様
お〜い!
沙月
えっ!
神様
変わっておるな。
沙月
こ、こんなに、
美人に……、
美人に……、
神様
それだけ、お前の心が
きれいだったんだ。
きれいだったんだ。
沙月
へ?
神様
いってなかったか?
神様
異世界は、心がきれいなほど、
美男美女になるんだ。
美男美女になるんだ。
沙月
し、知らなかった。
神様
さぁ
飛ぶぞ!
飛ぶぞ!
沙月
飛ぶ!?
神様
せ〜のっ!
青い光が隙間なく光る。
沙月
す、すごい。
神様
だろ?
神様
ここは、私の家だ。
沙月
い、家!?
神様
あぁ、遠慮なくでいいぞ。
沙月
でも、私、どこに行けば。
神様
あ、家は、
ここだ。
ここだ。
沙月
えっ?
神様
だから、私と住むんだ。
沙月
そ、ソーナンダー……、
神様
おい。カタコトになってるぞ。
沙月
うわっ!
神様
ククッ、さぁあいつの場所へ!
神様
飛ばせ!
沙月
うわぁ〜〜ぁ!
一話終わり