七夕
皆さんは何を願いましたか?
主
(今日七夕だったな〜)
主
(特にすることないな…)
クラスでは話しかけられる以外
話すことはない私
完全な孤立状態
それでも私は密かに思っていた
私の好きな人も一人でいることが多いと気づいた
決して友達がいないわけではない
私には…いないけど…
私は1人でいることが怖かった
いつでも群れていた人間だからだ
一人になることに…
きっと私は焦っていたのだろう
でも…1人でいることを恐れない
私の好きな人がいた
真っ直ぐでかっこよかった
1人でいることを恐れないこと
それを好きな人の背中が 語っているようだった
主
(今日も何事もなく終わったな〜)
私は目を合わせること…
好意を示すことをやめた
相手には彼女がいるのだから
迷惑なんだ
私は廊下で友達を待っていた
いつもボーッと待ってるだけだった
主
(暇だな…)
主
(え!?なんで?)
好きな人が急に
私の隣で待ち始めた
本人はなんとも思ってなくても
私は心臓を押し潰された
ドキドキとほんのり顔が 熱くなっていた
そんな偶然起こる?
私にはわからない
けれど、これは
今日が七夕で良かったと思った
主
(落ち着け…冷静に…)
私は心の短冊に願い事を書いた
主
(今だけでもいいから、彼と一緒にいられますように)
ホントに…このまま時間が止まればよかったな…
こんなにドキドキしたのは初めてだ
これが青春なのだろうか
些細なことでもいい
幸せが訪れますように…








