桃
永瀬先輩…!
桃
髙橋先輩は…なぜ…来ないんですか…
廉
桃、知ってるでしょ?
廉
来ない理由。
桃
だけど来るって…
桃
顔出しに来るって言ってたから…
廉
海人が来るはずないよ。
廉
そんなことより俺は練習するから。
練習できるような雰囲気では無い。
そのくらい私にもわかった。
永瀬先輩も髙橋先輩が居ないと
練習はやる気が出ないだろう。
それを隠してる永瀬先輩を
見るのは辛かった。
桃
永瀬先輩っ…
桃
練習終わったら髙橋先輩の家に…
廉
しょーがねーな…
廉
海人ー
廉
入るよ?
海人
あっ廉…
海人
桃まで…ありがとう。
桃
怪我は大丈夫ですか…?
海人
大丈夫だよ笑
廉
ほんとに大丈夫なん?
海人
うん笑
海人
だってどうにかなるもん笑
桃
でも…
桃
練習には顔出すって…
海人
気が向かなかったから笑
海人
それだけ笑
無理矢理笑ってる先輩を
見ることはできなかった。
桃
すいません…私帰ります。
海人
な…なんで??
桃
用事が…
用事なんかなかった。
けど2人きりになった方が
本音で話し合えるのかなって。
そもそも先輩の家に
私が来ていいはずが無かった。
廉
帰んの?
桃
はい…
海人
うん…じゃありがとう。
桃
こちらこそです…
廉
帰っちゃったね…
海人
うん…
海人
俺ね……
海人
桃のこと好きなんだ…。