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五木

あ〜久々の家。最高

五木

(昨日学校で寝落ちするとは思わなかった…)

五木

佐々木先生が起こしてくれてよかった…

五木

(もう琉唯は俺がいなくても平気だ)

五木

(これから関わることは、5年の時より減るだろうな)

五木

いや、別に減ってもどうも思わないし

五木

そうだそうだ。減ったとて大事な生徒だし

五木

(大事な、生徒…だよな?)

琉唯

先生?ご飯できた

先生

あぁ。ありがとう

施設の子

琉唯もだいぶ料理できるようになったねー

琉唯

そうかな

施設の子

前より明るくなったし、学校の先生に感謝だね

琉唯

あぁ…あの人ね

施設の子

せんせー?電話かかってきた

先生

あぁ、みんなは先に食べてていいよ

施設の子

そんじゃ、いっただきまーす

琉唯

いただきます

琉唯

久しぶりだなぁ、ここのご飯

施設の子

たった3日だろ?

琉唯

そうだけど、なんか半年食べてない気分

施設の子

大袈裟だなー、琉唯は

ガシャンッ

施設の子

先生?

施設の子

どうかしたの?受話器落としたよ

施設の子

なにかあったの?

琉唯

…先生?

先生

火都が…自殺した

琉唯

ヒュッ…

施設の子

う、そ…

琉唯

嘘だ、そんなわけない…!

琉唯

だって、だってだって…火都は元気に東京で

琉唯

一人暮らしで…工業の専門校に…

先生

これから話を聞きに行ってくる

施設の子

俺も行く!

施設の子

行きたい!

先生

みんな…

先生

すまんな。行かせられない

先生

ここで、頭を冷やしてまっててくれ

先生

琉唯を、よろしく頼む

施設の子

琉唯…

琉唯

火都が…?そんな…嘘だ

琉唯

そんな…そんなっ

いじめによる自殺だったそうだ

田舎から東京に来て精神的についていけなくなり、更に追い打ちをかけるかのように学校でいじめに遭った

お金を脅し取ったり怪我をおわせたり、内容は酷いものだったらしい

家族は居ないため、葬儀は施設の人がした

もちろん、琉唯もいた

琉唯

五木

(神様、いったい琉唯からどれだけのものを奪えば、気が済むんですか)

五木

(どうしたら琉唯は笑顔でいてくれるんですか)

五木

火都くん…君が頼りだったのになぁ

琉唯

っ…

五木

(きっと、琉唯はここを通る)

五木

(今話さなければきっと琉唯は死んでしまう)

五木

(自殺してしまう。つらすぎるから)

五木

(事前に施設の人には連絡しておいたけど…琉唯なら)

琉唯

五木…

五木

琉唯、ここを通ると思ってた

琉唯

1人になりたいから施設の車から降りてきたのに

五木

今琉唯を1人にしたらダメだと思ったんだ

琉唯

なにそれ…ヒーロー気取りもいい加減にしろよ

五木

琉唯、つらいよな。神様はいじわるだよな

五木

大丈夫だ。もう琉唯から離れるものはなにも

琉唯

あんたに何がわかんのさ!

琉唯

なにが大丈夫なの?なにがつらいの?

琉唯

この重みも痛みも全部全部アンタはわかんない!

琉唯

天涯孤独になったつらさはわかるかもね。アンタも一緒なんだから

琉唯

でも、アンタはそこから支えてくれる人がいて、その人は生きてる

琉唯

対して俺は?全部取られた。全部奪われた

琉唯

もう失いたくない。誰も、取られたくない

琉唯

俺と関わる人がどんどん死んでいく

琉唯

それがどれだけ怖いことかわかんないだろ!

五木

わかる

琉唯

わかってない!

琉唯

あんたの考えてる事はわかる

琉唯

俺が何に脅えているかわかってない

琉唯

俺が脅えてるのは、アンタも施設の先生もクラスメイトも

琉唯

みんなが奪われるんじゃないかって脅えてるんだ

琉唯

このまま自分が奪われるんじゃないかなんて考えてない!

五木

…琉唯

五木

(琉唯の言葉でハッとさせられた)

五木

(さっきまで、琉唯は自分の番が来るから脅えてると思ってた)

五木

(違うんだ。周りの人が居なくなるのが怖いんだ)

五木

(なんて、優しい子なんだ。どれだけいい子なんだ)

五木

(なのに、なんで奪うんだよ。神様)

五木

ごめん、琉唯。たしかにそう思ってた

琉唯

五木

俺に出来ることは、お前の傍から離れないって事と、お前を守るってことだ

五木

お前を守るために、お前のことを知りたい

五木

お前が何を抱えてるのか。今もつらい理由を

五木

火都くんとの思い出を

琉唯

…知りたがり

五木

そうだな

琉唯

ウザイぐらいだよ

五木

それぐらいがちょうどいい

琉唯

良くないよ

五木

でも、話したいだろ

琉唯

…修学旅行で迷子になったでしょ、俺ら

五木

そうだな

琉唯

火都とたまたま会って、それで連絡してくれたんだ

五木

あぁ、聞いたよ

琉唯

でも、学校の時間だったし、昼休み

琉唯

専門学校とはいえ、昼休み抜けるのはダメでしょ

五木

そうだな、東京なら自由かもしれないが…

五木

あの辺は専門学校が近くにないし、遠くまで行くのはさすがにダメだろうな

琉唯

でも、抜けていた

五木

ハッ…

琉唯

火都は不良なんかじゃない。いじめのせい

琉唯

あの時、すぐに言えばよかった

琉唯

あの時、なんとなくの違和感しかなかった

琉唯

なんで、もっと早く気づけなかったんだろ…

五木

琉唯…

琉唯

ごめん火都…ごめん…っ

光があるなら陰もある

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