テラーノベル
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大森元貴side.
W/H
若井は僕の太腿に手を置いた
それだけでびくっと身体が震える
W/H
違う、ヤってない
首を横にぶんぶんと振る
若井はまた溜息をついて一旦離れると、机の中から
二つ目の玩具を取り出した
僕の後孔に入れ込むと、スイッチを押す
電流が流れるようなびりびりした快感が僕の身体を走った
息ができないほどの、苦しい快感
若井はもう一度、「ねえ、」という
僕は首を横に振った
W/H
若井の拳が飛んでくる
痛い
逃げたいけれど手足を拘束されている今、僕には逃げる術がない
ただ一方的な痛みと快楽から逃げられない
違うのに
若井が、信じてくれない
W/H
W/H
頭を振って違うと訴える
でも、涼ちゃんの嘘を信じてしまっている若井に僕の思いは通じない
若井は、涼ちゃんを信用しているから
もう一度、違うと若井に伝える
視界は涙で滲んで、若井の顔は見えない
中で暴れ回る玩具に、身体中が支配されて、快感で悶えて死んでしまいそうだ
でも、この状況に、微かに興奮してしまう自分が居る
鼻からは荒い息が漏れ
身体はびくびくと震えて
殴られた頬だけがじんじんと熱い
W/H
若井の声が遠くに聞こえる
僕の意識は無くなりかけ、若井の声もぽやぽやしてくる
ゴンッッ
消えそうな意識は、頭の衝撃によって戻される
倒されたのか、と冷静に思う
手足にこれ以上伸びない枷が食い込んでいる
床に押さえつけられた頭
脳が揺れ、ぐわんぐわんと耳鳴りが鳴る
W/H
涙が頬を伝う
その時だった
若井の携帯が震え、誰かからメッセージが届く音がした
携帯の画面には、涼ちゃんからのメッセージ。
『元貴のこと、やり過ぎないようにね』
W/H
枷のせいで言葉に出来ないけれど、若井の方を見た
若井は怒っていて
それでいて、寂しそうに見えた
W/H
W/H
その言葉を合図に、挿れられていた玩具の動きが止まる
口と手足の枷が外され、僕はようやく言葉を発せる
O/M
若井は僕が何もいう前に深く深く接吻した
W/H
O/M
その言葉に応えるように若井は僕をぎゅっと抱きしめた
次の日、いつものようにギターを持って仕事に行く若井を見送る
若井は 「もう誰も家に上げないで」 と言い残して家を出て行った
僕もそうしたいと思っていた
だってもう昨日のようなことはもうしたく無い
若井を怒らせたく無い
だって今度は、若井捨てられちゃうかもしれないから
昨日あんなことされたのに、まだ僕は若井が好きだ
だから、今日は家に誰も呼ばない!
誰かきても僕は対応しない!
ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン ピーンポーン
…チャイムの音が聞こえるけど無視。
きっと涼ちゃんだ
出たってきっといいことない
外から足音が聞こえる
よかった、帰ってくれた
ピーンポーン 「宅配便でーす」
お兄さんの声だ
恐る恐るドアスコープで確認
大丈夫だ、間違いない 宅配便の、お兄さんだ
ドアを開けて宅配便を受け取る
差出人は、
『藤澤涼架』
なにが、入ってるの?
確認したい衝動に駆られるけれど、若井宛に届いていたので勝手に開けれない
そう思いながらドアを閉めようとした、時だった
ドアに手が挟まってきた
そして、勢いよくドアが開けられる
F/R
喉が締まってひゅ、と掠れた音が鳴る
O/M
逃げないと、
こんにちは
前作♡5000ありがとうございます😭 感想もたくさん来てて、本当に涙ぐんでました ありがとうございます、ほんとに
こんな承認欲求の塊が書いた ものすごい不穏&暗い話に♡と💬くれて、凄く嬉しいです
クズ澤さん出てきちゃいましたね… アンケートの結果、長い方がいいという声が圧倒的でしたので 長めに書かせていただきます 勿論、クズ澤さんも出ます
この作品も♡&💬よろしくお願いします それではまた
コメント
7件
ふああああぁぁぁ、軽くホラー、好き…
おーまいが😫😫 見てるこっちもひゅってなりました😣❤️ クズ澤さん…もうやめてあげて…‼️(嘘ですもっとやってください)
すみません。クズ澤さんお話よろしいでしょうか?大森さんになにかしたら…わかってるよね♡