テラーノベル
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大森元貴side.
F/R
O/M
大丈夫だ
涼ちゃんからお酒の匂いはしないし
だから涼ちゃんは酔ってないし
あれは酔って変になっちゃった涼ちゃんがやったんだし
だから、大丈夫な、はず…
でも心配だから
早く涼ちゃんを追い出さないと
ドアに半分挟まっている涼ちゃんを押して外に出す
それでも涼ちゃんは手でドアを抑えていた
僕はドアを閉めようと全体重をかけるのに、全然ドアは閉まらない
涼ちゃんが押し返してくる
体格差のある僕と涼ちゃんは当然力の差もある
力は、勿論涼ちゃんの方が強い
O/M
F/R
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F/R
O/M
F/R
にこにこしていた涼ちゃんの顔から笑みが消える
そして涼ちゃんはドアを両手でこじ開けた
涼ちゃんの目に光がない
どうしよう、言い過ぎちゃった、?
でも、涼ちゃんにあんな言わないと、帰ってくれないかもしれなかった
若井との約束を守りたかったの
もうあんな思いしたくなかったの
F/R
O/M
涼ちゃんはわざとらしいほどにっこり笑った
そして後退りする僕の腕を掴む
そして涼ちゃんは昨日みたいにぐっと腕を引っ張った
怖くて、目をぎゅっと瞑る
暫くして、唇に触れたのは涼ちゃんの柔らかい唇
ふわっとした感触が舌に残る
涼ちゃんから漂う甘い匂いが鼻腔をくすぐった
最初は優しく触れ合って
そこから時間をかけて触れる面積が大きくなっていく
舌がいつの間にか入っていて
舌が優しく歯列をなぞる
濡れた舌同士が触れ合うたびに、くちゅ、と音が玄関に響く
玄関は、時間が止まったみたいに静かだった
涼ちゃんの手が服の上からくるくると胸を回る
それだけで身体がびくっと痙攣して、顔が熱くなる
O/M
F/R
そう言いながら涼ちゃんは笑った
その顔にぞくっと背中が粟立つ
駄目
若井との、約束を、守るんだ
F/R
F/R
小さい身体を生かして涼ちゃんの腕から抜け出す
玄関を猛ダッシュで逃げ出して僕の部屋に入り込む
鍵、閉めないと
…鍵、壊れてる
どうして?
ーーー
W/H
O/M
W/H
O/M
ーーー
昨日の記憶がフラッシュバックする
なんで鍵を壊す考えに「そうだね」って言っちゃったんだろう
いきなり家に入られたら、逃げる場所無くなっちゃうのに…!
苦肉の策で、クローゼットに身を隠す
携帯を取り出して若井にメッセージを送ろうと、指を走らせる
早く打とうと思えば思うほど、恐怖と緊張で指が震える
うまく携帯に文字、打ち込めない…
『わかい、たすけて、はやくきて』
よかった、打てた、
早く若井に送信、
F/R
しないと
なのに、
クローゼットの扉が開いて涼ちゃんが顔を出す
涼ちゃんは携帯を取りあげて床に放り投げた
でも、ちゃんと、送信できたはず…
F/R
O/M
F/R
F/R
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F/R
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F/R
『僕のものだもん』。
鎖骨のキスマークに触れながら、涼ちゃんが笑う
三日月型に歪んだ目と口。
怖い
逃げ出したい
若井、早く来て
早く、助けてよ…!
こんにちは
前作♡1000ありがとうございます 感想もとっても嬉しいです
この作品も♡&💬よろしくお願いします
それではまた
コメント
9件
全く涼ちゃんの意図が分からない…😰 3人で集まった時に真相が明かさせるのかな🤔
若井さん😭早く帰ってきて😢涼ちゃんは何がしたいんだ…🥲メッセージが送信できたなら、さすがにクズ井さんでも来てくれるよね😖続きが気になりすぎる🥺
うぉぉぉ😭😭 ただいま一気読みしました… めっちゃ最高です…🥹 どうなっちゃうんだろ… 続き気になりすぎます…! フォロー失礼します…!!