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rara🎼
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堕ちた翼に祈りを
rara🎼
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なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
いるま_ドミニオン
らん_ソロネ
すち_ヴァーチャー
みこと_パワー
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️
rara🎼
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rara🎼
天界__それは、光に満ちた永遠の高み。
罪なき者たちが選ばれ、秩序を守るために在り続ける世界。
けれど、その光が全てを照らすとは限らない。
影は、いつだって光のすぐ傍に生まれるのだから。
こさめ_アークエンジェル
まだ何も知らなかったこさめが、笑顔で問いかけた日があった。
いつも通りに、天の書を片手に、ちょこちょことなつの隣を歩く未熟な天使。
なつ_ソロネ
だがその問いに、なつは答えなかった。
ただ、遠くを見ていた。
地上で渦巻く黒い感情__人間の“欲”に目を奪われたなつは、
その夜、静かに姿を消した。
すち_ヴァーチャー
すちが呟いたのは、あれから数日後のこと。
いるま_ドミニオン
頼りにしていたなつの姿が見えなくなっても、いるまは何も言わなかった。
ただ、冷えた目で空を見上げた。
真っ直ぐ過ぎる後輩の問いにも、嘘を吐くように
いるま_ドミニオン
とだけ告げて。
らん_ソロネ
らんは誰にも言わず、独りで気づいていた。
なつが、天界に居ないこと。
下界でも、地獄でもない“どこか”に堕ちたこと。
けれど、確認するのが怖かった。
同じ座天使でありながら、なつの影に、自分も引きずられてしまいそうで。
みこと_パワー
__あの日、みことがそう呟いたのを、誰も聞いていない。
天界の片隅で、思うように人を救えず、ひとり涙を零すみことの背に、そっと風が吹いた。
みことは知らなかった。
その風に混じって、ひとつの“堕ちた羽”が舞い落ちていたことを。
そして、ある日。
いるまは、戻ってきたなつと再会する。
その瞳に宿る影を見て、思わずその手を取ってしまった。
傷ついた羽に触れてしまった__それが、自分も“境界”に足を踏みかけた瞬間だった。
いるま_ドミニオン
誰よりも近くに居たはずのいるまが、誰にも言えず抱え込んだ葛藤。
けれどその沈黙が、仲間との距離をじわりと蝕んでいった。
今、天界の秩序は、静かに崩れ始めている。
一羽の堕ちた天使が、全ての均衡を狂わせた。
けれど、それは崩壊ではなく、始まりだった。
堕ちた羽根は、ただ落ちるためにあるのではない。
もう一度、飛ぶためにあるのだと、誰かが信じた時__
__これは、堕ちた天使と、その仲間たちが再び“光”の意味を問う。
天使はただ、空を翔けるだけでは無い。
心を持ち、迷い、選び直す者もまた__天使なのだ。
プロローグ・堕ちた羽音、天に届かず・了
rara🎼
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡10
rara🎼
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