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私、〇〇の娘です。

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私、〇〇の娘です。

第6話 - 私、天城燐音の娘です。<哀話>

41

2024年02月09日

#あんスタ

#短編集

ミア@学園ヒーロー更新中

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〇〇（あなた）

私、天城〇〇。

〇〇（あなた）

天城燐音の娘です。

〇〇（あなた）

よく、父の弟である…天城一彩さんの娘だと間違えられてしまいます。

〇〇（あなた）

これは、天城兄弟が私を初めて抱っこした時のお話です。

燐音

はぁ…はぁ…！！

助産師

旦那様ですか！？

燐音

は、はい！！

助産師

すみません…奥様は赤ちゃんを産まれた後…

燐音

…いえ、あいつが望んだことなんで。ありがとうございました。

助産師

…赤ちゃん、抱っこしてみませんか？元気な、女の子ですから。

燐音

勿論です、俺の娘を、抱っこ…させてください。

助産師

こちらのお部屋です…

助産師2

…お疲れ様です。

助産師2

〇〇ちゃん、パパきたよ〜？？

〇〇（あなた）

zzz…んぅ…

燐音

…よく頑張ったな、ありがとう。

燐音

俺、お前の分まで〇〇を育てるからさ。絶対、あっちの方で見ててくれよな。

助産師

…私たちは、これにて失礼いたします。何かあったら、そちらのボタンでお呼びください。

助産師2

失礼します…（泣）

ガラガラ…パタン

〇〇（あなた）

んぅ…あぅ…

燐音

ははっ、可愛い可愛い俺っちの娘。

燐音

ぜっったい、パパが幸せにするからな。

一彩

兄さん！！

ガラッ！！

燐音

…一彩。

一彩

…奥さん、駄目だったんだ。

燐音

あぁ、でもあいつが俺っちに宝物を残していってくれた。

燐音

ほらっ、俺っちの大切な娘ちゃんっしょ。

一彩

ウム！とても可愛らしいね！

〇〇（あなた）

んぅ……あぅ？

〇〇（あなた）

あーぁ！

一彩

ふふっ、僕は君のパパじゃないよ。君のパパは…僕の尊敬する兄さんだよ。

燐音

パパは俺っちっしょ、〇〇。

〇〇（あなた）

うーあ！

燐音

弟くん、今だけは…家族でいさせてくれねえか？

燐音

頼む。

一彩

…分かったよ、兄さん。何かあったら、遠慮なく僕を呼んでくれ！

一彩

先に僕は廊下に出てるね。

燐音

…あぁ、ありがとよ。

ガラガラ…パタン

燐音

…どうしてあいつなんだよっ！！

燐音

神様…なんで俺じゃなかったんだっ…！！

燐音

あいつを…返してくれよ…っ！！

グズッ…グズッ…

〇〇（あなた）

アーウ！ゥーァ！

燐音

！！

燐音

…そうだ、俺にはあいつが残していった宝物がいるんだった。

燐音

ありがとう、〇〇。パパ…頑張るからな。

〇〇（あなた）

うーぁ！

燐音

…一彩、入ってこい。

ひょこっ

一彩

いいのかい？兄さん。

燐音

あぁ、お前にも抱っこして欲しいからな。俺と…あいつの宝物を。

一彩

………

一彩

ウム！分かったよ、兄さん！

一彩

〇〇ちゃん、これから兄さんのこと、よろしく頼むよ！！

〇〇（あなた）

あーう！

〜Fin〜

<裏話> 燐音さんの奥さんは、元々身体が弱く、子供を産んだら、自分が命を落としてしまう… にも関わらず、娘を夫に会わせたい！の一心で自分の身を犠牲にして、夫（燐音さん）に無事会わせる事ができました。

奥さんの名前は、当初は決まっていましたが、名前無しの方がいいかなと思い、名前が無しになりました。（燐音さんが名前呼びは…あまりにも切なくて私が耐えられなかったのもあります💦）

娘ちゃんの名前が、"〇〇"と決まっているのは、奥様が〇〇と名付けたい！と、産まれる直前に、助産師さんに伝えておいたから。