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続き待ってます
すたーと 👏🏻
蒼
結局あのあと僕は保健室で5、6限目を過ごした。 桃くんも隣りで寝てたはずなのに、目が覚めたらまたひとりぼっちだった。 こうやっていつも僕をひとりにする桃くんはズルい。
好きだって囁いて、離れられなくなるくらい体を重ねて、愛し愛されやっと掴めると思ったら何処か遠くに消えている。
蒼
置きっぱなしの荷物を取りに教室へと向かう。 途中すれ違う人も疎らで、冷たい空気が通り抜ける。 寒っ、風邪ひきそ……
橙
蒼
思いもよらない迎えに間抜けな声がでる。 なんでこんな時間に──────
蒼
橙
蒼
橙
嘘でしょ?!こんな寒いのに……… ずっと僕を待ってたって言うの?
蒼
橙
蒼
慌てて僕のマフラーを橙くんに掛けてあげる。 モコモコしているせいで口元までスッポリ隠れているけど、なぜだろう…どうみたって動揺している。
橙
蒼
橙
蒼
橙
橙くんの耳に触れると血が無くなっちゃったんじゃないかってくらいに冷たくて。突然でビックリしたのか、立ち上がって目を丸くしてる、その顔は真っ赤っか。もしかして熱あるのかも。
橙
蒼
橙
蒼
小声でボソッというからよく聞き取れなかったけど、本当に具合悪いのかもしれない。 早く帰ろうとカバンに荷物を詰めていると後ろからふわっと温もりを感じる。
蒼
橙
背の高い橙くんの吐息が耳にかかる。 なのに何故か僕は桃くんを思い出して苦しくなる。
蒼
橙
桃くんに会いたい。 待っててくれたことに感謝しつつも我儘な自分が前にでる。
蒼
橙
腕を振りほどいて教室を飛び出す。 抱きしめてきた橙くんの意図はわからないけど、あんなことされたら桃くんを思い出しちゃう。
ぎゅーってされたときの温度、ふわっと香る甘い匂い。 恋しくて恋しくてどうしようもない。
蒼
7時だというのに家には誰も居らず、部屋の温度は冷たい。異様に体が冷たく感じていそいそとお風呂を沸かす。
丁度湯船に浸かった頃、玄関から声が響いた。
桃 >ただいまー蒼いるかー?
蒼
その後なんの返事もなくて用があったわけじゃないのかと完結していたら、急に扉が開いて桃くんが飛び込んできた。
桃
蒼
桃
一緒にお風呂に入るなんてどれくらい振りだろう。 高校生の男二人、足を伸ばしてゆっくりできるわけもなく縮こまって浴槽に収まる。
蒼
桃
蒼
向かい合っている体は男らしくガッチリしていて、毎夜この体に抱かれているのかと思うと心臓がドキドキと高鳴った。
桃
蒼
桃
そんな事を話しているとふわっと抱えられて桃くんの上に乗せられる。
桃
蒼
桃
蒼
意識したらどんどん桃くんを感じてきちゃって、僕のまで大きくなってしまった。もう今日はしないって言った手前、悟られないよう膝を立ててモノを隠す。
桃
蒼
桃
蒼
桃
蒼
桃
蒼
桃
蒼
急に首筋に熱を感じる。 振り向くとすぐそこに桃くんの顔と鋭い瞳があった。
桃
蒼
桃
首筋にキスをし、甘噛みをし、時たま舐め上げる。 それはちょっと乱暴で……興奮する。
蒼
桃
横にあった顔が少し前のめって、鎖骨の上あたりに印を付ける。桃くんのだって証。 何個も何個もこれでもかってくらい付けられる。
蒼
桃
蒼
桃
蒼
桃くんの言ってることがよくわからなかった。 きっと気持ちよくてふわふわしてたせいだろう。
お風呂がぬるいと感じるほど僕の体は熱く火照っていたから。