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莉杏
ただいま
その日私が家に帰った時
両親からの強い視線を感じた
莉杏
（これ、ヤバいやつだ）
莉杏
（殴られるやつだ）
琉杏
うぅ泣
琉杏
ひくっ
母の隣には
号泣している琉杏の姿があった
母
あんた、ここまでの人間だったのね
莉杏
え、
莉杏
どうしたの、
父
琉杏に暴力を振るったらしいじゃないか
莉杏
おと、さん
莉杏
ちがう、
父
いい加減にしろ！！！
莉杏
ビクッ
父
口答えをするな！
父
琉杏の気持ちを考えろ！
莉杏
…
母
あんたにも同じ思いをしてもらわないとね、
ボカっ
ばぁん
どす！
莉杏
う、
莉杏
いたっ、
父
…
父
もう家族じゃない
父
この家から出ていけ
莉杏
え、
母
義務教育も終わってるでしょ？
母
ひとりで生きてきなさい
莉杏
そんな、
莉杏
とつぜん…
琉杏
ふっ
莉杏
！！
母
さっさと出ていきなさい！
莉杏
っつ
父
お前はうちの子じゃない！
莉杏
ダッっ（走る）
莉杏
はぁ、はぁ、
タッタッッタッ
莉杏
はぁ、はぁ、
もう嫌だ
全く反抗できない
家族が怖い私が情けなくてたまらない
もう、消えてなくなりたい
いっその事、
死んじゃおうかな
莉杏
はぁ、はぁ、
莉杏
はぁ、
タッタッッタッ
タッタッッタッ
タッタッッタッ
莉杏
え、
どぉーーん
莉杏
っつ
莉杏
いたっ
？？
いっ
？？
ス、すんません！
莉杏
いえ、
莉杏
こちらこs
？？
！！
？？
莉杏！
莉杏
え、
莉杏
飛雄…
影山
どうしたんだよ！
影山
こんな時間に何してんだよ
影山
それにその傷
影山
どう考えても今できたもんじゃねぇだろ！
莉杏
…
莉杏
と、びお、
莉杏
ポロっ( •̥ ˍ •̥ )
影山
え、
影山
り、莉杏！？
影山
おま、
影山
な、泣いてんのか？！
莉杏
ううっ泣
影山
どうしたんだよ！
影山
ずっと
影山
どんなに辛い思いしても泣かなかったのに
莉杏
とびお泣
影山
…
莉杏
た、すけ、て、
影山
…？
莉杏
死にたい、泣
影山
！！
影山
なんで、？
莉杏
私は邪魔者
莉杏
誰も私なんか必要としてない泣
莉杏
みんなに迷惑かけるし
莉杏
もう、家族もいないし、
莉杏
私なんか、
莉杏
消えても、
影山
そんなことねぇ！
莉杏
びくっ
影山
そんなことねぇよ
莉杏
…泣
影山
俺は、お前に何度も助けられた
影山
お前がいなくなったら、
影山
…
影山
困る
莉杏
…
莉杏
ぶっ笑
莉杏
何それ、笑
莉杏
そんなこと言われたら
莉杏
こっちも困るじゃん
影山
少なくとも
影山
バレー部に、お前は必要だと思う！
莉杏
っつ！
誰かに、
初めて必要と言われた
生きてていい
私がまだ生きていていいと言われた気がした
莉杏
飛雄、
莉杏
ありがとう
影山
おう、
莉杏
すっきりした！(*^^*)
影山
お、おう///
影山
（こいつの笑顔最強だな）
影山
あの、さ、
影山
今日どうすんだ？
莉杏
あ、
莉杏
寝るとこ、ない、
影山
確か、明後日から合宿だったよな
莉杏
うん
影山
とりあえずその日まで、
影山
どうするか、
莉杏
うーん
影山
うち、来るか？
莉杏
え、
影山
俺ん家姉ちゃんもいるし、
影山
大丈夫だろ、？
莉杏
そんな、悪いよ
影山
いい、
影山
野宿される方が困る
莉杏
…
莉杏
じゃあ、お言葉に甘えて
影山
連絡するわ
莉杏
お願いします
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