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罪悪感と背徳感

第8話 - 揺れる

2025年10月11日

#恋愛

#切ない

#大人ロマンス

#三角関係

#嘘

星奈　華夜

2020年　BARで飲み終わった後、快くんに誘われ居酒屋に来ていた

莉緒

麗奈さんって、さっき蓮くんが言ってた・・

蓮

そうだよ

快

秋は、俺の彼女だった麗奈と男女の関係になったんだよ

莉緒

そんな・・

快

秋は、麗奈との初対面から5年経った今でも麗奈を追いかけてる

莉緒

麗奈さんと、秋くんは付き合わなかったんですか？

快

麗奈は、今でも俺のことが好きだからね・・

莉緒

じゃあ浮気なんてしなきゃ、皆んな幸せだったのに・・

快

そうだね、まぁ俺も麗奈に寂しい思いさせてたのかもな・・

蓮

秋は、昔の家庭環境からなのか

蓮

人や、物への執着が異常な節があるからな・・

莉緒

そうなんだ・・

快

麗奈との関係も、秋には良くなかったんだよ

快

麗奈は、秋が欲しがるものを全部与えてやれる人だった

快

それと同時に、絶対に手に入らない存在なんだよ

莉緒

なんか、難しいですね・・

莉緒

でもそんな大事なこと、私が聞いて良かったんですか？

莉緒

まだ全然皆んなのこと知らないのに・・

蓮

莉緒ちゃんは、良いんだよ

莉緒

どうして・・？

快

莉緒ちゃんが麗奈以来、初めての人だからだよ

莉緒

・・？

快

秋は、ここ何年も麗奈以外の女性と遊んで来なかった

快

飲みは勿論、ご飯すら女性とは行かなかったんだ

莉緒

なるほど・・

快

BARに莉緒ちゃんと2人で来た時、良い兆候だと思ったんだけど

快

今日、莉緒ちゃんと蓮を追いかけてBARに来たのを知った時

快

また繰り返して、良くない事になると思ったんだよね

莉緒

そうなんだ・・

蓮

俺的にも、嫌だし・・

快

まぁ、今の蓮の気持ちだと秋と揉めることになるな

莉緒

・・？

快

莉緒ちゃん、鈍感なんだね・・

莉緒

鈍感？

蓮

まぁ、いずれ分かるよ

快

飲み終わりなのに、重たい話しちゃってごめんね

快

ここは俺の奢りね！

蓮

まじか、やった！

莉緒

いいの？

快

良いよ！俺のわがままに付き合ってもらってるんだし

蓮

ごちになりまーす

莉緒

快くん、ありがとう！

それから1時間ほど話して、お開きになった

快

じゃあ俺こっちだから

快

蓮、莉緒ちゃんのことちゃんと送ってやってな

蓮

うん、ご馳走様！

莉緒

ご馳走様でした！気をつけて帰ってね！

快

2人もね！

快くんと別れて、2人で歩いていた

蓮

・・・

蓮

俺さ、莉緒ちゃんのこと気になってる

莉緒

えっ！

蓮

今日色々話した後だし、急に言われて混乱するかもだけど

蓮

秋には負けないから

莉緒

うん、わかった

莉緒

・・・

莉緒

全然気づかなかったな・・

蓮

快に鈍感だって言われてたもんな

莉緒

あぁ！あれってそういうこと？

蓮

多分な

莉緒

じゃあ、快くんは気づいてたんだ・・

蓮

小学校の時からの幼馴染だからな

莉緒

幼馴染ってすごいね！

蓮

莉緒ちゃんには幼馴染とかいないの？

莉緒

私には居ないなぁ

莉緒

だから、ちょっと蓮くん達が羨ましい！

蓮

ずっといっしょでも嫌になる時あるよ

蓮

秋は寝言うるさいし、快は変なとこ神経質だし

莉緒

えぇ！そうなの！

蓮

そうそう！

蓮

てか、タクシーどこだ・・

莉緒

確かに・・

莉緒

あっ、あそこに居る！

蓮

急ごう！

蓮くんは、私の手を引いて走った

タクシーに乗って帰路についた

莉緒

今日も家までありがとう！

莉緒

気をつけて帰ってね！

蓮

こちらこそ

蓮

また遊びに行こ

莉緒

うん！またね！

蓮くんの乗ったタクシーが走って行った

莉緒

・・・

莉緒

鍵どこだっけ・・

秋

莉緒ちゃん

莉緒

えっ

莉緒

秋くん・・？

秋

ごめんこんな時間に、家まで来ちゃって

秋

どうしても謝りたくて・・

莉緒

そうなんだ・・

莉緒

でもちょっとびっくりしちゃった・・

秋

だよね

秋

俺のこと、なんか聞いた・・？

莉緒

うん・・

秋

そっか、俺最低だったけど

秋

莉緒ちゃんに対しては、本気だから

莉緒

・・・

莉緒

ありがとう

莉緒

実はこの前いっしょに出かけた時

莉緒

秋くんの事、ちょっとすきになってたんだ・・

秋

えっ！それほんと？

莉緒

うん、でも今はわかんない

秋

そっか・・

秋

今日のことは本気で反省してる、蓮と遊ぶの知って焦っちゃって・・

秋

ほんとにごめん！

頭を下げて謝る秋くんは、真剣に見えた

莉緒

わかったよ、とりえず頭あげて？

秋

・・・

秋くんは、頭を下げたまま黙っていた

莉緒

秋くん、私怒ってないよ

秋

ほんと・・？

秋くんは、やっと少し顔を上げた

莉緒

うん、ちょっとびっくりしただけ

秋

・・・

莉緒

私より、蓮くんと快くんに謝らなきゃね

秋

うん・・

秋

・・・

莉緒

今度いっしょに謝りにいく？

秋

えっ、いいの・・？

莉緒

うん！みんなで仲良く飲みたいし

秋

ありがとう・・ほんとにごめん

莉緒

もう謝らなくていいよ！

秋

ありがとう

秋

・・・

秋

こんなタイミングで良くないのは分かってるんだけどさ・・

莉緒

うん？

秋

俺、また莉緒ちゃんに好きになってもらえるように頑張らせてほしい！

秋くんは、また頭を下げた

莉緒

・・・

莉緒

分かったよ、でも2人に謝ってからね！

秋

うん、ちゃんと謝る！

秋

ありがとう・・

秋

もう遅いし帰るね、こんな時間にごめん！

莉緒

いいよ！気をつけて帰ってね！

秋

うん！またね！

秋くんは私が家に入るまで見守り、手を振っていた

莉緒

はぁ、今日は色々大変だったな・・

莉緒

秋くん、子供みたいに見えたな・・

莉緒

蓮くん・・

莉緒

秋くん・・

莉緒

贅沢な悩みなのはわかってるけど、どうしたら良いんだろう・・

悩んでいると、眠気に襲われそのままソファーで寝てしまった・・

罪悪感と背徳感

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星奈　華夜

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