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:下向.歩
過去に一度、自殺未遂をした事がある。
自殺未遂で終わってしまったのは、
いつも暴力を振られる父親に止められたから。
だから、止められる嫌さも、
自殺するほど追い込まれていたあの子の気持ちも、
酷く、憎いほどよく分かる。
首絞め自殺だった。
気が付けば、兄は死んでいた。
母親の隣で。
あの光景が、あの景色が、
:刃物持
似ていたんだ。
昔の記憶を彷彿させると同時に、
首を締める感覚が身体に響いた。
第五話 「 想起 . 」