黒猫
…優晴…?
黒猫
…え、優晴…?
黒猫
…あ、
黒猫へ ごめん やっぱ僕、ヒーローとか無理だ 散々人を傷付けちゃったから、ヒーローになる資格は無いよ 相澤先生にも伝えといて、 また会おうね、って 優晴より
黒猫
……ねぇ、辞めてよ…
黒猫
急に居なくなって…手紙だけ置いていって………
黒猫
置いて行かないで、
優晴
ほんとに独りになっちゃったなぁ…
優晴
まぁ、自分から出て行ったんだけど…
優晴
……仮名を消せば、こんなことにはならなかったのに…
優晴
ヴィランとして生きていっても、ろくなことないだろうな
?
…優晴
優晴
…母さん?
?
やっぱりここにいると思った
?
…また誰かと喧嘩したの?
優晴
…母さんには関係無いでしょ
?
私の個性知っててそれ言っちゃう?
優晴
…あーそうだ、母さんの個性『鏡』じゃん
?
誰がどこにいるか、どんな気持ちなのかを把握できるからね
優晴
……
?
……ヴィランになった時は驚いたなぁ
優晴
…
?
しばらく家に帰ってこないしさぁ
?
…でも、元気そうで何よりだ
優晴
…母さんの笑顔は、ずるいよね
?
どんな意味で?
優晴
優しいから…
?
嬉しいなぁ
優晴
母さんに迷惑かけたくないから…名字も変えたんだ
優晴
今は神福優晴って名前
?
なんか神秘だね
優晴
脳無になってないから…奇跡ってことで
?
あはは、なんかお父さんに似たなぁ…
優晴
…お父さん元気なの?
?
そりゃもう元気だよ
優晴
…僕、何も迷惑かけてない?
?
かけてないよ
優晴
母さんは僕のこと愛してくれてる?
?
世界で一番愛してるよ
優晴
…そっか
?
……お父さんね、病気が悪化しちゃったの
優晴
…僕のせい…?
?
ううん、違うよ
優晴
でも父さんは…!
?
優晴
優晴
…!
?
いつまで自分のせいにして、自分を責め続けて、苦しい思いしてるの?
?
いい加減辞めなさい
優晴
…はい
?
お父さんは、優晴を守っただけ
?
お父さんの意思なんだよ?
優晴
…うん
?
守ってくれたことを、死んでも感謝し続けなさい
優晴
…わかった
優晴
…しばらく家には帰れない。ごめん。
?
…そっか、優晴の好きにしたら良いよ
?
お母さん何も責めないから、優晴の好きなハンバーグ作って待ってるね。
?
帰ってきたら、お父さんも一緒に、食卓を囲もうね
優晴
…うん、ありがとう
優晴
じゃ、バイバイ