テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

そしてしばらくし、夕食を食べ終わり、クルー達は寝ている。

ウミはシャンクスの膝に頭を乗せ眠っている。

ベックマン

足、疲れねぇのか?

シャンクス

あぁ、大丈夫だ。
……懐かしいな、昔はよく3人に膝枕してたな。

昔、フーシャ村に居た頃の ウタ、ルフィ、ウミの3人を思い出しながら言う。

ベックマン

そうだな。3人とも、でかくなったもんだ。

ベックは我が子の成長を喜ぶ反面、寂しがる父親のような顔でタバコを吹かしながら言う。

シャンクス

…よく頑張ったな。

シャンクスがウミの頭を撫でながらつぶやく。

ウミ

……

ウミは寸とした、感情の読み取れない顔で眠っていた。

それから何日もの間、毎日、 シャンクス、幹部達と修行をし1年が経とうとしていた。

そして今現在もシャンクスと手合わせ中だ。

シャンクス

よし、ウミ。今日はここまでにしよう。

ウミ

ハァハァ…もう終いかよ。まだいけるのに。

ウミは息を切らしながら言う。

シャンクス

何言ってんだ。
お前、昨日も寝ずに動いてただろ。
休むのも修行の内なのを忘れんなよ?

ウミ

ゔっ…なんで知ってんだよ💦

シャンクス

ん?小便に起きたから

ウミ

うわ!オブラートに包めよ!

ウミがツッコむ

シャンクス

お前が言うなよ、ダァ〜ッハッハッハ!

ウミ

げぇ〜

ルゥ

お頭!ウミ!飯だぞ〜!

シャンクス

お!飯だとよ、ウミ!急ぐぞ!

……

ウミからの返事はなく、シーンとしていた。

シャンクスは不思議に思い、ウミが居た方を見る。

シャンクス

って!居ねぇ!

シャンクスがエネル顔になり叫んでいる。

ウミ

シャンクス!何やってんだ!早く来いよ!

ウミは少し離れた食事の前にちゃっかりと座っている。

今日は甲板での夕飯みたいだ。

シャンクス

早すぎだろ!!

『わはははは!』

ウミが食事を頬張る。

すると隣に座っていたホンゴウがウミの頭に手をやり、話しかける。

ホンゴウ

ウミ?

ウミ

ん?

ホンゴウ

頑張ってて偉いとは思うが、それでぶっ倒れたりすんなよ?倒れたお前を見ることになるのは俺なんだぞ?

ウミ

はひひっへんは。はほへへへほ。
(何言ってんだ。倒れねぇよ。)

ホンゴウ

何言ってんのか分かんねぇよ。飲み込んでから喋れ。

ホンゴウが笑っている。

それから食事が終わり皆が寝入る。

その日は満天の星空だ。

ウミ

どうしてあの日遊んだ海の匂いは〜
どうして過ぎる季節に消えてしまうの〜

〜〜〜

この歌はウミの歌だ。

ウミを思って作られた歌。

でも、この歌はあの世界の歌姫【ウタ】が歌っている。

ウタ

ウミの歌!ウミの代わりに私が歌って広めてあげる!そしたらこの歌を作ってくれた人にウミは元気だって伝えられる!

ウミ

ウタが?この歌を?

ウタ

そう!…ダメ、かな?

ウミ

ううん!良いよ!この歌をくれた母ちゃんに届けて!

ウタ

任せて!私は赤髪海賊団の音楽家ウタだよ!
ウミのお母さんに届けてあげるからね!

ウミは過去の出来事を思い出していた。

ウミの目からツーと涙が零れた。

昔死んだサボ、1年前に死んだエース。

大好きな兄がいなくなってしまった現実をどれだけ年月が過ぎても受け入れることが出来なかった。

ウミは涙を強引に拭い取る。

ウミ

クソッ!…泣いてる暇があったら少しでも強くなれ!……よしッ!修行しよ。

ウミは考える事が怖くなり体を動かし始める。

ウミが体を動かしてから5時間が経過していた。

ウミの手はボロボロでマメが潰れる程だった。

ウミ

ハァハァ…もうちょっとだけ……

???

少しは休め。

後ろから男の声が聞こえた。

ウミ

…ベックマン

その男はベックだった。

ベックマン

おはよう。珈琲でも入れてきてやろうか?

ウミ

私、珈琲飲めねぇ

ベックマン

そうか、なら紅茶か?

ウミ

紅茶も飲めねぇ

ベックマン

……

ウミ

……

ベックマン

何ならいいんだ?

ウミ

お汁粉

ベックマン

は?

ウミ

え?

ベックマン

動いた後にお汁粉って大丈夫なのか?

吐いてしまうのではないかと心配する。

ウミ

大丈夫だと思うぞ?

ベックマン

まぁ、お前がいいならいいがお汁粉飲みたいならルゥを起こさねぇと。

ウミ

あ、そこまでしなくていいよ。別に喉乾いてねぇし

ベックマン

いや飲め。
オレンジジュース飲めるか?

ベックマンは何かは飲まそうとしている。

ウミ

おう!飲める!

ベックマン

分かった、持ってきてやるから座ってろ。

ウミ

わかった!ありがとうな!

ベックマンがオレンジジュースを取りに行くとウミはドタッと仰向けに横になる。

ウミ

はぁ〜…強くなってんのかな?私。
エース、サボ…私強くなってるか?

ウミは明るみ掛かった空を見上げながら2人に問うようにつぶやく。

ベックマン

今でも十分だろ。

ベックが帰ってきて、 『ん』とウミにオレンジジュースを手渡す。

ウミ

ありがとうな

ベックマン

今のお前に懸賞金が掛けられるとすりゃ、6000万Bくらいだろうな。

ウミ

それってどんくらいだ?

ベックマンはガクッと肩を落とす。

ベックマン

まじか…まぁ、分かりやすく言えば、ルフィの最初の懸賞金より上って事だ。

ウミ

え!?じゃあルフィより強ぇのか!?

ベックマン

なわけねぇだろ。アイツは今、億の位だぞ?

シャンクス

お前なんてまだまだだよ!ダァ〜ッハッハッハ!

シャンクスが起きてきた。

ウミ

なんだとぉ!

シャンクス

ダハハ!悔しけりゃ覇王色を操れるようになるこった!

ウミ

絶てぇ使えるようになってやる!

シャンクス

んじゃ今は寝るこったな。

ウミ

なんでぇ!?もう朝だろ!?

シャンクス

お前寝てないだろ!

ウミとシャンクスの言い合いが始まる。

そんな中、ぞろぞろとクルー達が起きてくる。

シャンクス

ね!ろ!

ウミ

い!や!

ヤソップ

朝っぱらから元気だな、2人ともよぉ。
眠かねぇのかよ

ルゥ

それがこの2人だろ。
慣れたろ、1年毎日こんなんじゃ。

「お頭!前の方に海軍の船が!」

『!!!!』

ウミが戦闘態勢に入る。

シャンクス

ウミ、実戦してみるか?
この1年で身につけた技を見せてやれ

ウミ

いいんだな?沈めちまうかも知れねぇのに。

シャンクス

海賊なんてそんなもんだ。ダァ〜ッハッハッハ!

ウミ

……

海軍の船から砲弾が飛んでくる

ウミは1年で身についた力で砲弾を斬ったり跳ね返したりした。

ウミ

ウォーター・ハリケーン!!

水の竜巻を起こし海軍の船に攻撃をし続ける。

『……は?え?』

クルー達が全員混乱している。

それもそのはずだ。

この間まで悪魔の実の能力者じゃなかったウミが悪魔の実の能力を使っていたからだ。

ホンゴウ

おいおい凄くねぇか?

ライム

思った以上に成長してやがる。

ヤソップ

てかそれ以前にいつの間に悪魔の実なんて食ってたんだよ!

ウミは能力で海軍の船を何隻も沈める事が出来た。

そして残りの海軍の船も引いて行く。

シャンクス

よくやった!ウミ!

ウミ

少ししか落とせなかったけどな。

シャンクス

おいおい、あん中に中佐の船もあったんだぜ?すげぇじゃねぇか!なぁ野郎共!

『おう!びっくりしちまったぜ!』

『特に、いつの間にか悪魔の実の能力者になってた事が!』

ウミ

そうかな?ありがと!
でももっとだ!もっと強くならなきゃ!

シャンクス

なら後は覇王色だけだな。

ウミ

!!!わかった!てことはまず飯だな!

ルフィの妹のお話

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

20

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚