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昼食になり、皆が食事している。

ベックマン

お頭

シャンクス

どうした?

ベックマン

ウミの奴に教えてやらなくていいのか?

シャンクス

何をだ?

ベックマン

覇王色は教えるなんて事出来ねぇって。

シャンクス

……

シャンクスとベックマンは小さな声で話している。

ウミ目線

ヤソップ

おい、ウミ〜。
お前いつの間に悪魔の実なんて食ってたんだァ?

ウミ

ん〜となぁ、この間ちょっと寄った島にあったの食べたらそれがミズミズの実だったって感じだな。

ルゥ

その能力を、もう自分のもんにしてんのもすげぇなぁ!

ライム

ルフィより頭良いんじゃねぇか?

シャンクス

それはルフィに失礼だぞ!ダァ〜ッハッハッハ!

ベックマン

ルフィもウミもそういうとこだけは頭が働くからなぁ。

先程まで話していた2人が会話に入ってきた。

それからしばらく経った頃。

「お頭!!お頭居るか!?」

1人のクルーがシャンクスを探して走る。

ベックマン

どうした。

シャンクスと一緒にいたベックマンが尋ねる。

「ウ、ウミに…ウミの奴に……!懸賞金がァァ!」

クルーはウミの手配書を広げ見せ、シャンクス達は飲んでいた酒を『ブーッ!』と吹く

ホンゴウ

おいおい!まじかよ!確かに暴れたけどよぉ!

ライム

嘘じゃねぇよ!こりゃ!

『8000万!?』

ベックマン

まぁ、うち(赤髪海賊団)に居て最初の額がこれだ。上等な額だろ。

ルゥ

なんでそんなに落ち着いてんだよ!

シャンクス

そ、そんなに、お、驚くことじゃ、ね、ねぇだろ…。

シャンクスの酒を持つ手が驚きで震えている。

ヤソップ

アンタは落ち着けよ。

すると、船室の扉を開け、ウミが入ってくる。

ウミ

何騒いでんだ?

ホンゴウ

お、ウミ。お前これ見てみろ。

ホンゴウがウミに手配書を見せる。

ウミ

なんだ?これ

ベックマン

お前の手配書だ。

ウミ

……ん?て?手配書?

ウミの頭が混乱中。

ウミ

………て!手配書!?

それからウミ、そしてクルー達は騒ぎ出し、夜には宴が行われた。

シャンクス

野郎共!!ウミの初手配書に乾杯だ!!!

そして宴が始まりしばらく経った。

シャンクス

うぉ〜い、ウミ。
お前もこっち来いよ!

ウミ

うわ、酒くせぇ…

シャンクス

失礼な奴だなぁ〜!

ウミ

(…ほんとにくせぇ…)

ウミがシャンクスを引いている

シャンクス

…にしてもよくやったな。
お前には悪党、海賊なんてものになって欲しくはなかったんだ、正直に言やぁな。
でも、あの日のお前の目に意志に俺は…俺らはなんも言えなかった。
初めてお前が俺達に意志を言った日だし、俺にも分かるんだよ。
大切な人を奪われた辛さもやるせなさもな。
だからあえて止めなかった。

シャンクスは酔ったせいか、呟いている。

ウミ

シャンクス…言ったろ?私はエースの仇を打つ為なら、誰かを守れる強さを持てるなら私は、悪党になってやるって。
私は、私にはそれしかないから…他に望みなんてない。それ以外には何も。

シャンクス

……

シャンクスは黙ったまま、ウミの頭を撫でた。

そしてクルー達、ウミは寝入っていた。

ベックマン

お頭、アンタもそろそろ寝ろよ。

シャンクス

あぁ。……なぁ、ベック。

ベックマン

ん?

シャンクス

ウミをあんな風にしたのは海軍、そして世界だ。
昔のウミの生きる事に希望を持ってた。

ベックマン

そうだな。…最近のアイツは仇を打つことしか頭にねぇ。アイツの瞳に生きてる輝きってもんが消えた。

シャンクス

ベック、俺はな。
ルフィを友達だと思ってる。だけどウミの事は2人目の娘だと思ってるんだ。

ベックマン

奇遇だな、俺もだ。
多分、俺とアンタ2人だけじゃねぇよ。この船の奴ら、全員アイツを娘だと思ってるだろうよ。

シャンクス

フッ、そうだな。
だから、俺達の娘を傷つけた世界を俺は敵に回す覚悟だ。ウミが海軍と黒ひげ達との1戦を望むなら俺達はウミに手を貸す。
娘を1人で戦わせるわけにゃいかねぇだろ。

ベックマン

俺も同意見だよ。

シャンクスとベックはルウの上で大の字になりねているウミを見る。

シャンクス

寝てる時は昔のウミのままなのにな。

ベックマン

フッ、何考えてるか分からねぇ顔だろ?

シャンクス

…コイツが生きたいと思える世を作りてぇな。

ベックマン

……お頭、アンタ自身に今の顔見せてやりてぇよ。

シャンクス

ん?なんだ?なんかあるのか?

ベックマン

いや、今の顔が父親みてぇだったもんでよ。

シャンクス

何言ってんだ、ベック。
俺はパパだモンッ♪

ベックが心底引いた顔でシャンクスを見る。

これはウミの夢の中。

エースが死んだあの日から毎日見る夢。

1度だって、熟睡出来たことがない。

その夢には必ずエースが出てくる。

何を喋るわけでもなく、ただ暗い海の方へウミを導くように動いている。

ウミ

…エース…

きっとウミに意識はないのだろう。

今思えば、これも夢なのかどうかも定かでは無い。

寒い海の上を漂うレッド・フォース号

空には星の一つも出ていない。

真っ暗な漆黒の空には気味の悪い程真っ赤で大きな月が出ている。

その下をエースはゆっくりと甲板の方へウミを導く。

ウミ

エースまって…置いていかないで…

そのまま、先へ行く顔の見えないエースの面影を追うように欄干へと登り、足を踏み外しそうになった時、いつもならここで浮遊感に見舞われ、飛び起きてしまうが、 この日は何故か、欄干に足をかけた時に後ろが誰かに優しく腕を掴まれた。

まるで、冷たい海に落ちてしまうウミを守るように。

その手の温もりをウミは知っている。 誰かだったかは脳が起きていない今のウミには思い出せないが、大好きだったことは覚えていた。

そして次の日、ある島へ赤髪海賊団が来ていた。

ルゥ

俺達は食料の調達に行くけどウミ、お前はどうする?

ウミ

え〜、ん〜。じゃあウロチョロする。

ルゥ

そうか?迷子にはなるんじゃねぇぞ?

ウミ

はーい

ウミは返事をするとすぐさま走り出す。

ルゥ

信用ならねぇなぁ。

ヤソップ

まぁ、そん時はそん時でなんとかすりゃいいんじゃねぇか?

ルウ達と分かれた後のウミ。

ウミ

ん〜、する事ねぇんだよなぁ〜。修行できそうな広いとこねぇかな?

ウミは歩きながら探している。

そして丁度良い広さの場所を見つけ体を動かそうとする。

ウミ

ここ良いな。人目もあんまねぇし、海もよく見える。

それからウミは時間を忘れ、修行にのめり込んでいた。

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