ーえむが司と別れた後ー
えむ
えむは司が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。色んな意味で。
でも、緊張して話せない、だから司を早めに帰らせることにしたのだ。
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
前から高校生らしきヤンキーが歩いてくる。
どうやら話が盛り上がっているらしく、近所迷惑な高笑いをしながら歩いている。
1人は金髪でピアスを何十個も付けていて、ピアスの他にも色んなところに金目のアクセサリーを沢山身につけている。
もう1人は茶髪で金髪ほどではないが、ピアスをつけており、高そうなネックレスも身につけている。
えむ
茶髪のヤンキー
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
金髪のヤンキー
えむ
金髪のヤンキー
えむがびっくりして顔を上げると170cm越えのヤンキーがこちらに話しかけていた。
ナンパというやつだろうか。
金髪のヤンキー
えむ
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
えむ
えむ
えむ
えむは涙目になりながら負けじと反論する。
金髪のヤンキー
耳元で金髪のヤンキーの舌打ちが聞こえた。
えむ
金髪のヤンキー
金髪のヤンキーが強引にえむの手を掴む。
えむ
やめてください!
えむ
茶髪のヤンキー
金髪のヤンキー
えむ
ヤンキーに連れていかれそうになった時だった。
司
えむの声を聞きつけたのか、司が息を切らしながらこっちに走ってきた。
えむ
えむは司に大声で呼びかけた。
えむ
司
司
えむ
ヤンキー達を見る目はいつもの司の目でなく…
明るい色にドン!と黒色が混ざっているような…
そんな、怒りを秘めるような目をしていた…。
金髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
えむ
司
金髪のヤンキー
金髪ヤンキーはつばをえむの方に飛ばしながらえむを指さす。
司は不愉快でしかなかった。
司
今起こっていることについても、自分が犯した過ちについても。
金髪のヤンキー
金髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
うるせぇよ!!
金髪のヤンキー
司
司
司
司
司
誰よりもカッコイイやつなんだよ。
司
司
司
司
司
司
司
えむ
その言葉を言った一瞬、司の目のハイライトがほんの一瞬だけ消えたのをえむは見逃さなかった。
司
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
司
金髪のヤンキー
ヤンキーは少し猫背でのそのそと帰っていった。
司
司
金髪のヤンキー
茶髪のヤンキー
し、失礼しましたぁぁぁ!
ヤンキーは一気に背を伸ばして瞬きをする間に居なくなってしまった。
司
司
えむ
えむが顔を上げると目から大粒の涙を沢山流していた。
司
司
えむ
えむ
えむ
司
えむ
司
えむ
司
司
えむ
司
えむ
司とえむはさっきよりも少し近い距離でえむの家まで向かった。
えむを家まで送り届けた司が帰ってきたのは夜の8時頃だったそうです。
コメント
2件
毎回最高すぎます…