ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
怖かった
今この瞬間も、俺が知らないだけで、誰かが俺を見てるかもしれない
朝の電車から不快感が消えない
りうら
悠佑
初兎
-hotoke-
If
ないこ
教室に入ると、急に先程までの鳥肌が立つような不快感が緩和された
皆がいるからかもしれない
俺の大好きな、皆が
If
ないこ
ふいにまろの、俺より少し大きな手が俺の頬を拭った
初兎
初兎に言われて初めて、自分の頬を涙が伝っていることに気がついた
ないこ
ないこ
慌てて拭うが、涙は止まってくれなくて、よりいっそう頬を濡らす
ないこ
ないこ
If
If
まろがぎゅ、と俺を抱きしめる
触れられていても朝とは違って不快感なんて全くない。こんな時なのに胸が高鳴って、苦しかった
If
ないこ
悠佑
りうら
-hotoke-
初兎
大丈夫なのに
俺は本当に大丈夫なのに
そう自分に言い聞かせてきた
けど、皆が優しくするから、誰かに甘えたくて仕方なかった
ないこ
ないこ
If
まろが頭を撫でてくれる
悠佑
-hotoke-
りうら
-hotoke-
初兎
ないこ
先に歩き出す子供組に着いて歩く。 まろとアニキは隣で、俺がふらついた時に助けてくれた
-hotoke-
ほとけっちが楽しそうに笑う
初兎
りうら
皆が場を明るくしようとしてくれているのに気づきながら、その優しさに甘える
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
ないこ
先々週の木曜、初めてアイツが俺に接触してきた日だ
ないこ
言いかけて、言葉に詰まる
電車で声を上げられなかった時と同じ感覚
信じて貰えなかったら? 軽蔑されたら?
自然に声が震えて、言いかけては口を閉じる
If
ぽんぽんと頭を撫でられて、知らぬ間に止めていた息を吐く
If
うんうん、と一斉に皆が頷く
ないこ
ないこ
りうら
悠佑
ないこ
ないこ
ないこ
話しているうちにもどんどん涙が零れていつの間にかしゃくり上げるように話していた
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
If
If
If
過呼吸気味になっていたのを慌ててまろが止めてくれる
ないこ
ないこ
ないこ
アニキが心配そうに背中を摩ってくれる
-hotoke-
ないこ
ないこ
2人のおかげでやっとまともに喋れるようになった
りうら
ないこ
初兎
悠佑
ないこ
やっぱり、耐えるしかないんだ
でも皆に話したお陰で少し気が軽くなったような気がする
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
If
ないこ
If
If
ないこ
ないこ
ないこ
If
ないこ
If
まろの言うことも最もで、反論の言葉がなくなる
悠佑
少しの沈黙の後、アニキが言った
初兎
りうら
りうらのことばに全員が頷く
If
ないこ
ないこ
申し訳なくて俯く
俺が電車に乗る時間だって大分早いのに反対方向から俺の家の方まで来て学校へ向かうまろはとんでもなく早く起きなきゃいけないはずだ
If
If
-hotoke-
-hotoke-
まろのぽえぽえボイスの説教にほとけっちがのっかる
初兎
If
-hotoke-
りうら
悠佑
ないこ
一気に張り詰めた空気が緩んだ気がした
わいわいと騒がしくなる皆を眺めるのが、なんだか久しぶりな気がした
そもそもこんなに穏やかな気持ちでいられる瞬間がここ最近なかったからかもしれない
ないこ
ないこ
-hotoke-
初兎
ないこ
りうら
悠佑
If
ないこ
全員でバタバタと空き教室を後にする
騒がしいけど、面白くて、優しくて、 誰よりも思いやりのあるこの5人が大好きだ
そして、
If
ないこ
ぽん、と一瞬頭に乗った手がひらひらと振られて離れていく
ないこ
ないこ
嬉しいのに切なくて、
勝手に頬は緩むのになんだか泣きたいような気もして、
ないこ
訳が分からないごちゃまぜな感情のなかで俺がたったひとつ分かるのは
ないこ
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
ひな
コメント
8件
初コメ失礼しますm(*_ _)m めっちゃ良かったです( *´꒳`*) 次回も楽しみにしてます(^_^)ゞ
うわぁぁぁぁぁまじで神すぎます、 もしかして天才ですか.......? 私こういう片思い系みたら泣いちゃうんですけど、いつもより泣きました...w((お話が素敵すぎて泣いてるだけです、w 続き待ってます~!!