br視点
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グツグツ…
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指を切っちゃった
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コトッ
ダメだ…
さっきから手が震えて、
何も出来やしない。
やっと晩御飯は作れたけど、
2時間もかかってしまった。
なんで、よ
ちゃんと、ちゃんとしなきゃ…
ガチャッ
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br母
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そのとき僕は思ってしまった。
誰か、助けて、と
br母
br母
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このままだと、
僕は
殺される、と
そう思って、
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家から逃げ出してしまった。
br母
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足、
頬、
指、
今は痛みなんてどうでも良かった。
ただ、
僕は
"生きたい"
そう思った。
今はしんどくても、いつかきっと、
辛かった分だけ幸せになる
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それは僕の願望でしかない、
僕のおまじない。
そして、僕の
SOS
彼だけには知って欲しかった。
気づいて欲しかった。
それ以上は望まなかった。
あれ…
今痛いのは傷…?
いや、ほんとは気づいてた。
ずっと僕が一番痛いのは
心なんだって。
あの日、
夢を否定されたときから。
シャークんを好きだと自覚した日から。
彼がきんときを好きだと知った日から。
なかむが彼を好きだと勘づいた日から。
この醜い三角関係に気づいた日から。
僕の心はすっぽりと穴が空いていて、
壊れてしまっていたんだよ…ッ
気がつけばそこは
誰もいない夜の公園で
スマホも持たずに飛び出した僕は、
なんとなく、
ブランコに座った。
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涙は止まらなかった。
止めたいとも思わなかった。
独りは嫌い。
弱気になってしまうから。
僕の望んだことは難しかっただろうか。
叶わない願いだったろうか。
僕はただ、
"愛されたい"
そう願っただけなのに…ッ
僕は人を愛した。
母を、
シャークんを、
なかむを、
きんときを、
スマイルを、
きりやんを。
みんな僕の大切な人たち。
愛したいと思った、だから愛した。
たとえ帰ってこなくても、
それでも良かったんだ…ッ
なのに愛されたいだなんて、
勝手にも程があるよね…
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ザッザッ
br
br
ここから分岐ルートになります!
コメント
6件
ぶるさん辛そう… ほんとこのシリーズ大好きです! 続きが楽しみです!
Br … 愛されないって悲しいよね … 見るのが遅れました ! これからどうなるのか楽しみです !
いや、br辛いよ、、、 いつも続きが出る度にわくわくします! 続きが楽しみです✨