直弥
颯斗
大学の講義が終わって帰ろうとしたとき、ばったりと颯斗に出会った。
目があったけどすぐにそらされて スタスタと歩いて行ってしまう。
これを逃したらもう後がない。 最後のチャンスだ。
直弥
直弥
颯斗
直弥
颯斗
先に速足で歩く颯斗を追いかける。
家に帰ってきてくれるんだ。
ちょっとでも話し合う気になってくれたのかな。
そう思うだけで、 声をかけてよかったと思う。
颯斗はやっぱり駅に向かって歩いていて、不安な気持ちを抑え込んで後ろをついていく。
ここで、別で帰るとか言い出したら おしまいだ。
今日くらい大丈夫。
颯斗もいるから大丈夫。
颯斗には何も言い出せないまま、 あの日以来の駅に来てしまった。
大学の講義終わり、 なおくんとばったり会った。
気まずくてその場から逃げ出そうと思ったのに呼び止められる。
まぁ、俺もこのままでいいと思っているわけじゃない。
周りの目もあるし、大学で立ち話..にもいかないから意を決して家に帰ることにした。
久しぶりに会うなおくんと何を話していいか分からなくて自然と速足になる。
なおくんも何も言わずに 後ろをついてきた。
駅に着き電車にのると、 なおくんが急にキョロキョロし始めて 落ち着きがなくなる。
なんで、
そんなに周りが気になる?
俺といるのが嫌?
またよくない方向に 考えがいってしまう。
この時、俺がちゃんとなおくんのことわかってあげられていたら、なんて後から後悔するなんて考えてもいなかった。
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