君に聴かせる化け楽想．

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朝。目が覚めた。

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５．優等生

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キーンコーンカーンコーン

今日も。終わった。

そうだった。 今の俺は「ヒロ」じゃない

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二者面談。

まぁ簡単に言えば悩み相談みたいなものだ。

進路についてや部活での悩み、 授業についていけているか など。

人によって悩みは様々だけど。

担任。

25歳。高身長の男性。

あ。

確かもう少しで26になるんだっけ。

典型的なセリフ。

口角を上げて笑みを浮かべる。

嘘がバレない顔。

必死で演じる。

僕は優等生だから。

「恋愛関係。」

少し、考えてしまった。

僕の中に、

その『何か』が、 現段階でいくつあるのか。

これから何個増えていくのか。

この教師は、知らないだろう。

即座に彼の顔が思い浮かぶ。

段々と顔が熱くなってくのが分かる。

彼のことを考えただけ、なのに…

顔を手で覆い隠す

ガチャ

そう言い、歩き出そうとする。

正直、結構 驚いた。

彼の口からは聞いたことない言葉だったから。

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コツ、コツ、コツ

「綺麗だなぁ……」

赤い淡い空を見るだけで

目から出た水滴が 頬を濡らしてしまうことも、

心が、締め付けられるように苦しくなることも。

もう慣れたことだけど。

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俺には

会いたい人と、

行きたい場所があった。

第六話→♡1,000