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夜空に輝く星たちは__

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夜空に輝く星たちは__

2 - 美月ちゃんの隠していること

2021年01月01日

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さっき美月ちゃんが言ってたことって、なんだったんだろう…

私は、お風呂からあがり、ご飯を食べ、美月ちゃんと部屋で寝る準備をしていた。

浅野 美月

朱里?

浅野 美月

どしたの?

布団を敷いていた美月ちゃんが、手を止めて聞いてきた。

星川 朱里

あ、何でもないよ!

浅野 美月

そっか

私のバカ。

せっかくのお泊まり会なんだから、楽しまないと!

星川 朱里

え〜と…

星川 朱里

まだ9時か…

私は、ベッドの枕元に置いてある目覚まし時計をみながらそう言った。

浅野 美月

何する〜?

星川 朱里

う〜ん…

や、やっぱりさっきの話聞きた〜い!

よし!聞こう!

星川 朱里

あ、あのさ

浅野 美月

ん?

星川 朱里

さっきの話なんだけど…

浅野 美月

さっきって?

星川 朱里

お風呂の時の…

とんとん

浅野 美月

ん?

星川 朱里

あ、出てくるね

そこで、ドアをノックする音が聞こえた。

星川 朱里

は〜い

ドアを開けると、

お父さん

お菓子食べない?

星川 朱里

あ、お父さん

も〜良い時に限って来るんだからぁ!

浅野 美月

お菓子〜?!

美月ちゃんは、興味深々でお父さんに駆け寄った。

お父さん

ははっ

お父さん

カップケーキは好き?

と、お父さんが、お盆に乗った生クリームなどでデコレーションされたカップケーキを見せてきた。

浅野 美月

はい!大好きです!

星川 朱里

え!これ、お父さんが作ったの?!

お父さん

あぁ

お父さん

気合入ってなぁ

浅野 美月

ふふっ

浅野 美月

食べてもいいですか〜?!

お父さん

うん

お父さん

どうぞ!

浅野 美月

やった〜!

お父さんは、机にカップケーキを並べて、リビングへ戻って行った。

浅野 美月

わ〜

浅野 美月

本当に美味しそうだね!

星川 朱里

……

浅野 美月

あ、朱里?

うぅ…いい所だったのに〜!

聞きそびれたよぉ

星川 朱里

はぁ…

浅野 美月

あ、朱里〜?

星川 朱里

…!

星川 朱里

な、なんでもない!

浅野 美月

そ、そっかぁ

星川 朱里

い、いただきま〜す!

浅野 美月

いただきます!

その日は、とても楽しい日になりました。

でも、やっぱり、気になる…

美月ちゃん、なんて言おうとしたんだろう…

翌朝。

星川 朱里

行ってきま〜す!

浅野 美月

ありがとうございました〜!

お父さん

行ってらっしゃい

お母さん

またいつでも来てね!

浅野 美月

はい!

星川 朱里

あ、お母さん

お母さんが、昨日とは違う元気な表情で顔を出した。

星川 朱里

治ったんだ!

お母さん

えぇ!

星川 朱里

良かったぁ

浅野 美月

体調に、お気をつけください!

お母さん

ふふっありがと!

浅野 美月

……

あれ…

気のせいかな?

美月ちゃん、眉毛が下がってる。

星川 朱里

…?

浅野 美月

朱里!

浅野 美月

行こ!

星川 朱里

あ、うん!

浅野 美月

ふわぁぁ…

星川 朱里

なに美月ちゃん

星川 朱里

眠いの?

休み時間になると、私と美月ちゃんは廊下に行き、話をしていると、美月ちゃんはあくびをしだした。

浅野 美月

うん

浅野 美月

なんか、なれなくてさぁ

星川 朱里

え?昨日の夜?!

星川 朱里

ごめんね!いびきとか、うるさかった?

“ごめん”と申し訳なく謝る。

浅野 美月

ううん!

浅野 美月

そうじゃないの!

浅野 美月

ただ…

星川 朱里

ん?

ただ…?

星川 朱里

ただ、なに?

浅野 美月

……

浅野 美月

話していいのかわからないんだけど…

星川 朱里

…?

星川 朱里

うん

美月ちゃんは、少し険しい顔をした。

ドキドキ

浅野 美月

朱里のお母さんとお父さんが……

クラスの女子(1)

美月〜!!

浅野 美月

わっ!!

星川 朱里

!!

突然、美月ちゃんの友達が、美月ちゃんの肩に飛びついてきた。

浅野 美月

ちょっと急になに〜?

星川 朱里

えっとぉ…

クラスの女子(1)

あ、ごめんね!

クラスの女子(1)

美月!先生に呼ばれてるよ!

浅野 美月

え?

クラスの女子(1)

職員室!

クラスの女子(1)

ゴー!

と言い、その子は美月ちゃんの背中を押し、走って行った。

浅野 美月

ちょ、ちょっと!

星川 朱里

み、美月ちゃん!?

はぁ…また聞かなかった…

あれ?でもさっき…

“朱里のお母さんとお父さんが…”

もしかして、2人に何かあるのかな?

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