ヒロト
ゆう、終わったぞ
ゆう
お兄ちゃん…
ヒロト
どうした?
ゆう
いや…その
ヒロト
……
ヒロト
やっぱりそうだよな((ボソッ
ゆう
え?
ヒロト
鍵は開いてる、好きにしろ
ゆう
……
ゆう
1つ聞いてもいい?
ヒロト
…何だ
ゆう
僕の家族はどこ?
ヒロト
ッ…
ヒロト
そ…れは
ゆう
君は本当のお兄ちゃんじゃない
ゆう
違う?
ヒロト
違…わない
ゆう
話して、何があったの
ヒロト
5年前の話だ
ヒロト
とある家族が末っ子を置いて旅行に行ったきり帰ってこなかった
ヒロト
知らせはその家族にとって最も信用出来る俺に届いた
ヒロト
今、末っ子は生きている
ヒロト
「お願いだ、ゆうを育ててくれ」
ヒロト
…お前の兄は死んだ
ヒロト
親も勿論
ヒロト
死因こそは分からないが一応死体は見つかっている
ゆう
それだけ?
ゆう
まだ隠してる事あるよね
ヒロト
…もうねぇよ
ゆう
なら君は?どうなのさ
ゆう
家族はどうしたの
ヒロト
俺に家族はいない
ヒロト
なんたって俺は捨て子だからな
ゆう
ふ~ん…
ゆう
「じゃあね」
ヒロト
あぁ、「またな」
これでお別れだね
ゆう
……
バイバイ
「おい!大丈夫か!?」
「…やべぇ、人轢いた…」
「見てないでお前も助けろ!」