今日は璃珠に会いに行く。
と言うのも、「合宿」が璃珠の家(の敷地内の体育館)でするらしい。
俺は璃珠が好きだ。
優しくて、綺麗で、バレーも上手で、完璧
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、喋る言葉は桜の花びらのよう。
そんな彼女に会える。
それだけで嬉しい。
朝早くに学校に集合し、バスに乗る。
久々に来た璃珠の家は、相変わらずデカかった。
関東の音駒、梟谷と一緒に案内された。
聖臣
(それにしても、騒がしい……)
木兎
うおおお!!
木兎
デケェ!!!
木兎
赤葦、ここで合宿するのか?!
??
はい、そうです。
??
木兎さん、それよりもうるさいですよ。
木兎
赤葦、ヒドイ!
聖臣
(マスク付けろ……)
モヒカン
デカいっスね!!
??
山本、うるさいぞ!!
ゲームしてるやつ
どっちもどっちでしょ。
聖臣
(その通りだ)
元也
佐久早、眉間にシワ寄ってるぞ。
聖臣
うるさい
聖臣
(早く璃珠に会いたい…)
伊織
皆様、今日は遠いところから、
よく来られました。
よく来られました。
木兎
うおっ!!
モヒカン
い、いつの間に!!
聖臣
あっ
伊織
お久しぶりでございます、
佐久早様、古森様。
佐久早様、古森様。
元也
お久しぶりです。
聖臣
ペコ
伊織
では、ご案内させていただきます。
やっと璃珠に会える。
そう思うだけで嬉しくて嬉しくてたまらない。
聖臣
(璃珠のことが好きな奴が増えてないと
いいが……)
いいが……)
色んな心配を抱えて。