夏 野
お早う御座います 、小夜さん
学校に着き 、目が合う 。
其れで挨拶をしようと してくれるのは
君だけだったの 。
其れに気付いたのは 今日始めてだよ 。
小 夜
お早う っ 、夏野くん っ
前よりも軽やかな声
不思議と自分が嫌に成らなかった 。
夏 野
今日は何だか元気ですね
怯えていた私は夏野くんの目には 「 元気の無い小夜さん 」 だったのだろうか
そうだったら申し訳ない
小 夜
まあね ぇ 、色々吹 っ 切れたので !
そうあれはどうでもいいと 吹 っ 切れてしま っ た 。
だって私はもう
恋に堕ちちゃったのだから 。
小 夜
ね ぇ 、夏野くん
小 夜
今日遊べない ?
もう総て無視しよう 。
私が私を嫌に成らない為に 。
夏 野
兄ちゃんも真夜さんも呼びますか ?
小 夜
うん ! そうしよ っ
久し振りの胸の高鳴り 。
こんな事すら想えないほど 私は自分勝手だったのを思い知る 。
小 夜
何処行こうか 、
優しい声
夏 野
其の辺りをフラつきながら
優しい微笑み
夏 野
皆で何処かへ行きましょう
優しい仕草
小 夜
そうしよ っ か !
恋はそんなのも見える 。
其れがどうしようもなく 、 好きで仕方がない 。
夏 野
じゃあ真夜さんに
夏 野
言っておいてくれますか 、?
小 夜
任せといて っ
小 夜
夏野くんは時雨さん御願い !
グーサインを見せる 。
其れで笑うのが嬉しい 。
夏 野
放課後が楽しみですね
貴方達が居るならば 、
私は何処でも楽しいの 。
小 夜
うん っ 楽しみ ー っ