仁
萩…
萩
仁
萩
ごめん
萩
俺が失敗したせいで
萩
お前に腹を空かせて
仁
…
仁
いいよ
仁
まだ血が止まんないからさ
仁
タオル貸して
萩
分かった
仁
...仁って父さんの名前だったんだな
萩
ああ
萩
ずっと言うつもりは無かったけど
仁
そうか
萩
まあどうでもいい
萩
父さんは居ないし母さんはおかしく
なった。
なった。
萩
仁はもう休んでくれ
萩
怪我が酷い
仁
うん
僕はご飯が用意されてるか戸を開け確認しようとした
けど戸は何かに引っかかって開けられなかった
萩
(なんで開かない)
萩
(閉じ込められたのか?)
萩
(壊したら母さんに仁が殺されるかも知れない)
萩
待つしかないか
僕はその日何度も戸を確認したが
何も変わらなかった
そしてこの状況が
3日も続くことになるとは思わなかった