小梅
あのね、私、
クッキー作ったの!
紅蘭ちゃんは
これ食べない⁉
クッキー作ったの!
紅蘭ちゃんは
これ食べない⁉
琉美
あらびっくり
小梅ってクッキー
作れるのね
小梅ってクッキー
作れるのね
紅蘭
え、いいの?
ありがと〜
ありがと〜
小梅
(これを食べれば、
紅蘭ちゃんは…)
紅蘭ちゃんは…)
紅蘭
わあ~
おいし~
おいし~
琉美
どう? 千桜
千桜
………別に
普通よ
普通よ
琉美
ふ~ん?
紅蘭
……うっ
苦しい…
苦しい…
小梅
(え?
どういうこと⁉)
どういうこと⁉)
千桜
え? 何?
どうしたのよ
どうしたのよ
紅蘭
苦し…誰か…
千桜
救急車!
誰か救急車!
誰か救急車!
小梅
(何で…
ただの睡眠薬なのに…)
ただの睡眠薬なのに…)
小梅
(そんな…倒れるなんて…
桜さん、どういうこと?)
桜さん、どういうこと?)
小梅
先生、紅蘭ちゃんは
大丈夫なんですか?
大丈夫なんですか?
医者
残念ながら紅蘭さんは――
小梅
えっ、そんな…
千桜
紅蘭、どうして…
医者
すみませんが、
紅蘭さんは、
あなた方とは
別の物を口にしたり
しませんでしたか?
紅蘭さんは、
あなた方とは
別の物を口にしたり
しませんでしたか?
琉美
それなら、
一人だけクッキーを
食べていました
一人だけクッキーを
食べていました
医者
それは、
誰かが作ったものですか?
それとも、
どこかで買ったものですか?
誰かが作ったものですか?
それとも、
どこかで買ったものですか?
小梅
あの、私が渡したんです
医者
そうですか
医者
実は、彼女の体内から
毒が検出されました
毒が検出されました
小梅
(え! 毒⁉)
琉美
小梅、あなたまさか…
やっぱり、企んでいたのね
やっぱり、企んでいたのね
小梅
違うの!
これは桜さんが――
これは桜さんが――
千桜
!
琉美
黙りなさい!
小梅
だから、違うの…