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2020年 ごく普通の日本

しかしその日常の中には

異能力者がごく稀に存在していた

そんな彼らを 塔に強制的に閉じ込めて

「何か」の研究を企む組織がいた

……ー

文貴 カオル

……ねぇ

文貴 カオル

あなた

文貴 カオル

カラスくん?

???

……

???

いいえ

???

違いますよ?

文貴 カオル

……!

???

あなたを殺しに来た

???

ただの組織とでも、言いましょうか…

文貴 カオル

……(どうしてだろう)

文貴 カオル

(明らかにこの人からは)

文貴 カオル

(カラスくんと同じ匂いがするのに、違った)

文貴 カオル

……(なんで)

文貴 カオル

……!

もしかして カラスくんと「同じ組織」だから

文貴 カオル

(匂いも同じだったのかな……、、、?)

#8 カオルとアズキ

彩団所属の「黒」という者です

何言ってるのか分からないかもしれませんが

分からなくて別にいいです

あなたはもう死ぬので

文貴 カオル

……っ!

ー異能力ー

「剛拳」

文貴 カオル

(異能力者……!)

黒は巨大化した右腕の拳を カオルに振り下ろす

ドオオオオオン

文貴 カオル

ひゃっ……!

カオルは急いで避けたが

さっきまでカオルが立っていた場所は

ボコボコに 地面は 破壊されていた

文貴 カオル

…………っ

文貴 カオル

……う

文貴 カオル

ううう、

おやおや……

カオルはその力に圧倒されて

腰が抜けて座り込んでしまう

……

情けないことですね

こんな異能力で、怖気付いてしまうなんて

文貴 カオル

……

文貴 カオル

……っ

文貴 カオル

(いや)

文貴 カオル

(当たり前でしょ)

文貴 カオル

(私はまだ異能力なんて全然扱えないもん)

まだ私は

感情の暴走に 身を任せることしか

できないもん……!

終わりです

さようなら

文貴 カオル

……っ

ー異能力ー

「大樹の墜落」

文貴 カオル

ひっ……

ー大樹の墜落ー 強度が幹のように上がった拳のこと

ドオオオオオン

文貴 カオル

……あれ?

しかし

「大樹の墜落」はカオルにあたらない

蓮波 アズキ

怪我してない?カオル

文貴 カオル

アズキ……っ!?

腰を抜かしたカオルを アズキは背負って

黒から距離を取っていた

ザアァッ……

……邪魔者が入ってしまいましたか

あっ、俺は「カラス」じゃないからねー?

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

さっきは言いすぎてごめんねカオル

黒の言葉を無視して カオルに話しかけた

蓮波 アズキ

だけどあの電話番号はかけちゃダメって言ったでしょ

文貴 カオル

…こっちこそ、取り乱したりしてごめん

文貴 カオル

で……でも、

文貴 カオル

どうしても気になっちゃったから…!

蓮波 アズキ

……はぁ

アズキはため息をついた

蓮波 アズキ

あの電話番号は組織の罠

キッ……

そして黒を睨む

蓮波 アズキ

私がカラスを襲ったから

蓮波 アズキ

カオルの処分は失敗してしまった

蓮波 アズキ

だからまた
カオルを組織におびき寄せて

蓮波 アズキ

もう一度、殺そうとしてるんでしょ!

……フフ、まぁ大正解ってとこですね!

蓮波 アズキ

……

文貴 カオル

「もう一度殺そうとしてる」ってそんな

文貴 カオル

私、塔で必要なかったんでしょ?

蓮波 アズキ

組織のこと知ってる人を世に放ったらまずいんじゃないの?

蓮波 アズキ

とにかく

蓮波 アズキ

カオルは異能力を使い慣れてないし、
じっとしてて

文貴 カオル

え……でも!

蓮波 アズキ

私は異能力は持ってないけど

武器なら持ってる

文貴 カオル

…………、、、!

アズキはそのまま歩き出して

黒の前に立った

……

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

私はあの子が好きなんだ

蓮波 アズキ

……人として。

蓮波 アズキ

まだ昨日はじめて会ったばかりだけど

蓮波 アズキ

それでも、
同情できる部分はいくつかあった

私はあの子に 自由をあげたい

蓮波 アズキ

あの子みたいな辛い気持ちを
私も知ってしまった

蓮波 アズキ

だから、
もうこれ以上あの子に酷い目にあって欲しくないし、

蓮波 アズキ

もうこれ以上何にも縛られてほしくない

文貴 カオル

……!

蓮波 アズキ

だからあなたは私が殺す

蓮波 アズキ

異能力者だろうと関係ない……!

バッ……

アズキは小型銃を 黒に向けた

……

へぇ

あなた少々

異能力者を舐めている節がありますね

別に銃ごとき

俺にとって
枝豆が飛んでくるようなものなんですよ

蓮波 アズキ

……黙れ!

パァん!!!!!!

発砲

蓮波 アズキ

……!

したが無駄

ー異能力ー

「剛拳」

俺の「怪力」の異能力は

たかが銃弾、片手で握り潰せるんですよ

ぎゅううううう……

そして手のひらを見た時には 粉々になっていた

蓮波 アズキ

……そんな、、

枝豆と一緒

枝豆は弱くなくないですよー

蓮波 アズキ

……っ

文貴 カオル

アズキ

文貴 カオル

無理しないでいいよ……

文貴 カオル

やっぱり私も、もっとアズキの意見を聞いた方がいいと思ったの

文貴 カオル

だからそんな盾になろうしないで……

文貴 カオル

アズキだって、咲良ちゃんがああなって辛いんでしょ……!

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

……っ

ジャキッ……

パァん!

あはは

文貴 カオル

アズキ……っ

アズキは銃を撃ったが

やっぱり「剛拳」で食らうことは無い

……

あのー、マジで無駄ですよ?

これ3回目も意味が無いこと分かってますか?

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

……っ

蓮波 アズキ

(なんで……)

蓮波 アズキ

(どうして私はこうなんだよ)

蓮波 アズキ

(結局私は……っ)

蓮波 アズキ

(カオルを何にも守れてない)

蓮波 アズキ

(咲良も助けられなかったし)

蓮波 アズキ

(カラスも殺せてなかった)

今回だって

やっぱり 役に立てないんだ

ー異能力ー

「巨大監獄」

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

……

蓮波 アズキ

……え?

!?

巨大な監獄

カオルと黒を囲うその監獄は……ー

蓮波 アズキ

(──金属でできてる……?)

蓮波 アズキ

(つまりこれは)

感情の暴走によって 現れた

カオルの異能力

……おお

なーんか、すごい異能力ですね

文貴 カオル

……殺す

文貴 カオル

私がぶち殺してやル……

蓮波 アズキ

蓮波 アズキ

(カオル、様子がおかしい)

蓮波 アズキ

(本格的に暴走がはじまる……っ)

蓮波 アズキ

(こんな公の場で)

蓮波 アズキ

(制御も効かない暴走したカオルが)

蓮波 アズキ

(戦わせていいわけないよね……?)

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