帰りの電車の中俺は、ニキニキの顔を見れずにいた
ニキニキも何やらスマホで仕事の連絡を返したりしているから、なかなかこちらを向かない
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
黄色い水仙の花言葉は、昔姉ちゃんがそういうのにハマった時に聞かされた
ロマンチックだよねぇとか言って聞かされたのがやけに頭に残っていた
ボーッと車窓を見ながらそんなことを考えていると、作業を終えたらしいニキニキに呼ばれた
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
いつもの調子で返すと、ニキニキは少し安心した顔になった
ニキ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
ニキニキが調べているあいだ、俺は再び窓の外に視線を向けた
どういう反応が帰ってくるのだろうか
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
視線をニキニキに戻して、じっと目を見つめた
こんなにニキニキの顔を見つめたのはいつぶりだろうか
いつもは切れ長な目が、今はビックリしてまん丸になっている
りぃちょ
りぃちょ
スルッと口から出てしまった言葉に、俺自身驚いた
ニキニキもさらに目を丸くさせていた
付き合ってた頃すらこんなこと言わなかったと思う
ニキ
ニキ
ニキ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
言われるままに手を差し出すと、ニキニキの胸に手を持っていかれた
そこから感じる鼓動は、心配になるほど早くてそれが、どれだけ彼が動揺しているのかを伝えてきていた
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
手のひらを自分の足の下に持ってきて、少し前傾姿勢になって、ニキニキの顔をのぞき込んだ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
ニキ
そう言って、ニキニキはスマホをいじり始めた
ニキ
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
そう言われて、俺もスマホを出して調べてみた
りぃちょ
ニキ
俺はスマホを見つめながら泣きそうなった
いや、画面が滲んで見えているからきっと涙が溢れてきている
りぃちょ
スマホから視線をニキニキに向けると、俺の大好きな笑顔でこちらを見ていてくれていた
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
自嘲気味に笑う彼だが、その姿すらカッコイイ
俺も余程馬鹿なんだな……と思った
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
りぃちょ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
ニキ
ニキ
りぃちょ
ニキ
りぃちょ
ニキ
ニキ
俺たちの間にあった少しの隙間はその瞬間からなくなった
早く家に着いて欲しい……そう願って仕方なかった
コメント
2件
花言葉に花言葉で返すってなんかオシャレかなってwここでやっとタイトルの意味が分かるっていうw
おーー!花言葉! 素敵!