ユータ
眠ることってなんだか幸せじゃない?
モミ
気持ち良いわけですね
ユータ
そうだね
ユータ
どうしてだろう?
モミ
眠るということは身体の機能が停止するということです
ユータ
そうだね
モミ
死ぬことと似ているの言えます
ユータ
死ぬことは気持ちが良いのかな?
モミ
さぁ、どうでしょう
モミ
死ぬことで気持ちが良くなるわけではなく、
モミ
体力が回復して起きるときに感じるものです
モミ
つまり、静止状態から動き出すときに感じる加速度のようなものですね
ユータ
飛行機が離陸するときのような?
モミ
そうとも言えます
モミ
きっと何かしら脳内で神経伝達物質が生じることによって感じる気分の高揚なのでは?
ユータ
起きたときにそんなことを考えているの?
モミ
考えていません
モミ
ふとしたときに思いつくものです
ユータ
そうなんだ
ユータ
死んだら幸せになれる?
モミ
話が飛びましたね
ユータ
気にならない?
モミ
幸せにはなりません
ユータ
どうして?
モミ
幸せとは一種の興奮状態にあることと私は定義しているからです
モミ
死ぬとは生命反応が停止して自然な状態に近づくことです
モミ
魚を締めたときのように一瞬だけ反応するのが関の山です
モミ
私には幸せとは到底思えません
ユータ
なるほどね
ユータ
死んだら天国に行けないのかな
モミ
天国がどこにあるか存じませんが、幸せとは別物でしょう
ユータ
なんでもそうやって定義しているの?
モミ
常識的なことは
ユータ
どういう意味があるの?
モミ
一度考えておけば、必要なときに引っ張り出せます
モミ
今回のように
モミ
対話において有利になりますね
モミ
小さな論理の積み重ねがその人を形成するのです