紫
紫
桃
紫
桃
君が生きたいと思うくらい
紫
俺は
桃
もう
死にたいんだ
紫
紫
死ぬ未来が来るから
紫
生きたい君と
桃
紫
桃
桃
紫
治らないのに死なない障害を抱えて
生きる未来くるから
死にたい僕
紫
紫
紫
治療は全て試した
どれだけ辛くても耐えてきた
いつかきっと治るって
そんな小さな希望に縋って
何度も入退院を繰り返した
桃
桃
何度も何度も
死にたいと
消えたいと
殺してくれと
そう願った
桃
何度も自殺を図ろうとした
でも
毎回直前に怖くなって
実行すら出来ないまま
生きている
桃
鳴り響く心電図の音
この狭い病室に
沢山の医者と看護師が集まって
動きを止めた心臓が
再度動くようにと
頑張っている
桃
桃
桃
どれほどの時が経っただろうか
1度止まった心臓は
もう二度と…
動くことは無かった
桃
桃
なんでおれじゃないの
そんな願いはひどく小さな掠れた声で
誰にも届くことは無かった
赤
桃
あれから俺は
カウンセリングに通っている
赤
桃
俺の担当の莉犬先生は
とても優しく
そっと
俺の死にたい気持ちに寄り添ってくれた
赤
桃
赤
赤
本来否定をしてはいけないのが
カウンセリングというもの
そう学校で学んだ
でも
この先生は、
莉犬先生は
俺の自分を蔑むような言葉に
大丈夫、頑張れてるよ、と
優しく否定をしてくれた
否定ばかりされてきた俺にとって
それはいやなことのはずだった
でも、莉犬先生の否定は違った
その否定の言葉は
同時に俺を褒める言葉でもあった
桃
赤
少しづつ、本当に少しづつ
俺の自己否定的な考え方を
変えてくれた
カウンセリングも診察も1週間に1度
死にたい気持ちもまだ変わらない
だけど、なーくんとの約束を胸に
少しずつ生きていく
実話を混ぜて書いてみました
桃くんが実話、紫くんが妄想です
しにたい人といきたい人
この世界は残酷
生きたい、そう願う人が亡くなって
死にたい、そう願う人が生きている
逆だったら…良いのにね
コメント
3件
初コメ失礼します。 最近よく見させてもらってます。 自分は桃くん側だったので、色々共感してます。 これからも作品楽しみにしてます!