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さぁ今日もこの地と別れをしよう
あの子とはまだ会えてないけど、俺はここから飛び立つんだ
手伝うというのもただ言っただけ、信じてなんかいない
信じれるのはこの世の広さだけなのだから
康太(コウタ
そうしてまた俺は目を伏せる
ガチャ
扉が空いた音がする、俺は目をゆっくり開いた
するとそこには、誰もいない
康太(コウタ
再び目を閉じよう
??
康太(コウタ
いつの間にかあの子は目の前にいた
どういうことだろう、どうして君は急に現れるの?
でも君は何事も無かったかのように口を開く
??
康太(コウタ
??
もう3日経ってるよ、当たり前かのように言わないで
康太(コウタ
??
どうして?
どうして君は自由に歩き回れるの?
康太(コウタ
??
そう言うとあの子は俺に手を差し伸べた
康太(コウタ
俺は手を取ってしまった、理由はわからない
なぜかあの子の手がとても魅力的に見えて、掴まずにはいられなかった
小さくて冷たい手、まるで死人だ
そんな手が、少しだけ居心地がよかった
あぁこれでまた舞えなかったな
また明日、舞うとしよう
康太(コウタ
??
康太(コウタ
俺たちは手を繋ぎながら会話をした
まだ名前も教えあっていないのに、会話が弾んでいく
俺たちにとって名前はもうどうでもいい存在なのかもしれない
お互い名前を気にする事はなかった
??
康太(コウタ
??
康太(コウタ
??
康太(コウタ
??
康太(コウタ
??
何気ない会話
なんてことない事でくしゃっと笑う君
君は表情豊かでよく変わる
そんな君はどうしてここにいるの?
君は俺と同じなところがあるの?
俺と同じなところは、、、どこ?
それからしばらく歩いた
ずっと手を繋ぎながら
糸が途切れた
康太(コウタ
何かあるとすぐ切れてしまいそうな細い糸
康太(コウタ
いつの間にか繋がっていた手が途切れていた
康太(コウタ
君はすぐどこかに行ってしまう
微かに握っているとわかる感触も
いつの間にか消えていた
微かに残る君の面影
康太(コウタ
冷たい手を少し恋しく思いながら俺は1人でまた歩き出した
話しかけてきた看護師さんもどこかへ消えて
ちょっとした一人旅みたい
今日も舞えなかったけど
今日はいつもより気分がいい
どうしてだろう
今、俺は1人で自由に歩いている
だからかな?
この長く続く道はどこまで続いているんだろう
終わりが見えない
この先に君はいる?
それとも振り返った方がいいかな?
こういう時、どうするべきなのか
いつか俺にもわかる時が来るかな?
ねぇ君ならどうする?
今回は前に進んでみようと思うよ
君を探してみながらね